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世界中で一大センセーションを巻き起こしたオペラ歌手、ポール・ポッツの波乱に満ちた半生を、そして運命のオーディションの興奮を、「プラダを来た悪魔」の監督×「最高の人生の見つけ方」 の脚本家で描いた「ワン チャンス」。3月21日(金)の日本公開を記念して本作のモデルとなり、楽曲吹き替えを担当したポール・ポッツがデヴィッド・フランケル監督と共に来日。3月12日(水)のプレミアでは彼を一躍有名にした英国のオーディション番組「ブリテンズ・ゴット・タレント」で歌い一躍スターとなったプッチーニの名曲『誰も寝てはならぬ』を教会で高らかに披露した。
【プレミアイベント】
日程:3月12日(水)
場所:キリスト品川教会
登壇者:ポール・ポッツ、デヴィッド・フランケル監督
共演ゲスト:藤澤ノリマサ
花束ゲスト:荒川静香
ポール・ポッツ: こんばんは、ありがとうございます。(*ここまで日本語で)
すでに映画を楽しんでいただいたと思います。私とても楽しんで観させていただきました。今日はどうぞよろしくお願いします。
デヴッド・フランケル監督: こんにちはしか日本語わかりません。本作のモデルとなったポール・ポッツさんとこの壇上に立てて光栄です。
Q: 作品をご覧になって、どの辺が良かったですか?
ポッツ: 笑えて、温かい気持ちになる素晴らしい映画だと思いました。でも自分の半生が普通は死んだ後に映画化されるものだと思うので、映画になるのは少し不思議な気分です(笑)。
Q: 劇中のエピソードはポッツさんと相談しながら進めたんですか?
フランケル監督: ユーモラスなところを出すように心がけました。生まれ育ったところを案内してもらったり。
ポッツ: 才能ある方々とディスカッションしながら創り上げていくのは、映画づくりの醍醐味だなと思いました。
Q: この作品を通して伝えたいこと、感じてほしいことなどありますか?
ポッツ: 一番届けたいことは、チャンスをつかむためには周りにサポートしてくれる人あってのこと。そしてなにより諦めないことだと思います。
フランケル監督: ポッツさんの言ったことと同じなのですが、この映画はラブストーリーでもあるんです。信じあって支えあいながら夢をかなえる物語だなと感じていただければ嬉しいです。
MC: ここで本作のメイン曲曲『誰も寝てはならぬ』がきっかけで、同じくチャンスをつかむこととなったゲストの方をお呼びしましょう。2006年のトリノオリンピック、フィギュアスケートで金メダルに輝かれました荒川静香さんです。
*花束を監督、ポッツ氏に手渡す。
荒川静香: みなさんこんにちは。この場に同席させていただき大変光栄です。
『誰も寝てはならぬ』の歌唱でチャンスをつかまれたポッツさんは、オーディション番組の頃から注目してました。動画サイトなどでも映像を拝見させていただいたり、素晴らしい歌声だけでなく、バックグラウンドを知っていくうちにとてもドラマティックだなと思いました。
この『誰も寝てはならぬ』には私も2度運命を変えてもらいました。2004年の世界選手権でチャンピオンになった時、この曲で滑りました。大学4年で現役最後かもしれないと思い滑ったこの大会でチャンピオンになれたことで、そこから2年、オリンピックまで続けることができ、そしてトリノのオリンピックで金メダルを取ることができたんです。ポッツさんもこの曲でチャンスをつかまれたということで嬉しい縁だなと感じています。
劇中ではジェームズ・コーデンが歌っているのかと思うほどマッチした歌声だったので、ポールさんご自身が歌っているというのをきいてびっくりしました。耳で、目で、そして心で楽しめる作品だと思います。私も大好きです。
Q: 本日もきらびやかな衣装ですが、ファッションのポイントはありますか?
荒川: ファッションのポイントはスケートの時のような質感のドレスと曲にマッチしたものを意識しました。
Q: ポッツさんはオーディションの時、なぜこの曲を選ばれたのですか?
ポッツ: 詳しい意味は後から知ったんです。とにかく素晴らしい歌、曲なので選んだんです。「何があっても勝つ!」というアリアだということを後から知って良かったです(笑)。
Q: 荒川さん、夢を諦めないで現役を続けようと思ったのはなぜですか?
荒川: アスリートは失敗することの方が多くて落ち込むことも多いんです。それでも続けられたのは、友人や家族だったり周りの方のサポート、応援があったからこそだと思います。応援してくれた人が、誰一人として欠けていたら続けられていないと思います。世界選手権で優勝する前年、大舞台に立ちながらスピンでミスをしてしまって、出ることはできてもチャンスをつかむ運がないのかなと思ったこともありました。でも翌年に世界選手権で優勝できて、周りからはオリンピックを目指した方が良いと言ってもらったことが活力に。そして、オリンピックでは自分の好きな曲で滑りたいと思い『誰も寝てはならぬ』で金メダルを獲ることができました。私にとってパワーソングです。
♪ポール・ポッツ『誰も寝てはならぬ』を生披露
荒川: 鳥肌が立ちましたね!パワーの中にまろやかさがあって、体が包み込まれるようでした。
監督: スケートしたくなりませんか??
荒川: すっかり聞き入ってしまって、スケートの事は忘れていました!
MC: さあここで、もう人からゲストをお呼びしましょう。本作のミュージックアンバサダーをつとめていただいております、ポップオペラの貴公子、藤澤ノリマサさん!
藤澤ノリマサ: よろしくお願いいたします。本当にポッツさんの大ファンでまさかご一緒できるとは夢にも思っていませんでした。改めて、「ワン チャンス」のミュージックアンバサダーをつとめております、藤澤ノリマサです。デビューして6年、オーディションを受けても思うようにいかず前を向くことができない時もありました。この作品は音楽に限らず、受験、就職、そしていろんな夢を描いている人々に、音楽を超えて希望の光になる作品だと思います。
♪ポール・ポッツ、藤澤ノリマサによるデュエット『ムーン・リバー』を生披露
Q: ご一緒されていかがでした?
ポッツ: デュエットできて光栄です。ミュージックアンバサダーをつとめていただきありがとうございます。
藤澤: まさに、ワンチャンスですね!興奮して二日くらい前に熱をだしてしまいました。まだまだ興奮冷めやらないです。一生の思い出になりました!
荒川: 豪華なコラボレーションでした。お互いの個性がありながら見事に調和していますね。素晴らしい機会をありがとうございます。
監督: 本当にステージの上にいる方々はドラマティックに夢をつかんだ方々なので、私も続編をつくらなきゃなと思いました(笑)。愛する人、そして周りのいろいろな人に愛されて生きていくことを描いていますので、人生いろいろあって七転び八起ですが、この作品からインスピレーションを受けて、自分を高めるのに役立ててもえらえればと思います。
3月21日 TOHOシネマズ 有楽座ほか全国ロードショー