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12月7日(土)より全国公開の「利休にたずねよ」が、9月2日に閉幕した第37回モントリオール世界映画祭ワールドコンペティション部門にて最優秀芸術貢献賞を受賞した。
■千利休を演じた市川海老蔵(35)のコメント
この度は、歴史あるモントリオール世界映画祭の最優秀芸術貢献賞をいただき、大変光栄です。本映画で、400年前、日本人の美の原点を創り上げた千利休という偉大な人物を勤め、大きなプレッシャーを感じておりましたが、日本の美意識や文化が海外でも理解していただき、そして評価され大変嬉しいです。この作品のために努力してくれた方々、そし て、この作品を愛してくださった世界の方々に、心から感謝いたします。受賞して、よりたくさんの方々に見ていただけたらと願っております。
■利休の妻・宗恩を演じた中谷美紀(37)のコメント
この作品はセリフが極端に少ないので、行間に込めた思いをどのように汲み取っていただけるかと思っていましたが、沈黙の中に心のひだが幾重にも折り重なっているのを感じていただけたのではないでしょうか。狂おしいほどに美に執着していた利休さんを、狂おしいほどに美に執着している田中監督のご指導のもと、狂おしいほどに美に執着している海老蔵さんが演じられて、本当に最後に至るまで、美に対して、芸術に対して追い求めていらっしゃいました。
今回の賞をいただいて、本当にうれしかったですし、関わったすべての方々にお礼が出来ると思います。本当ならばここに海老蔵さんにもいていただきたかったので、いらっしゃらないのが本当に残念ですが、やんちゃ坊主の海老蔵さんと猛獣使いの田中監督は(現場では)まるで親子のような兄弟のようにみえていました。本当にその場にいる事ができて幸せだったなと思います。
本当に美しい映像の中、お抹茶の馥郁(ふくいく)とした香りや喉越しの軽やかさが伝わってくるような作品です。監督が込めた思い、海老蔵さんが込めた思いを12月7日に劇場でお確かめください。
■監督の田中光敏(54)のコメント
率直な気持ち、こういう賞をいただけると思っていなかったので本当にびっくりしました。ストーリーの持っている美しさを海外の方にも評価していただけたと思います。
2013年12月7日(土)全国東映系公開