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「Keiko」(79)でセンセーショナルなデビューを飾って以来、カナダと日本を舞台に意欲作を発表し続けるクロード・ガニオン監督の最新作であり、国際派女優・工藤夕貴の主演最新作「カラカラ」が、9月3日に閉幕した第36回モントリオール世界映画祭コンペティション部門の「世界に開かれた視点賞」、「観客賞」をW受賞した。
〔クロード・ガニオン監督コメント〕
「世界に開かれた視点賞」を受賞できたのは本当にうれしいです。これはまさに、私が映画をつくる原点だからです。今回も、観る人に、もっと世界に目を向けてもらいたい、沖縄を知ってもらいたいとの思いで『カラカラ』を作りました。
〔工藤夕貴コメント〕
とってもドキドキしましたが、映画のタイトルを呼ばれたときは本当にうれしかったです。私自身、大好きな映画『カラカラ』が「観客賞」というかたちで、多くの方に支持をしてもらえたということはとてもうれしいです
*「世界に開かれた視点賞」…OPENNESS TO THE WORLD AWARD
本作は「映画の登場人物たちが、個人ベレルだけでなく、文化を越えてお互いを理解していくプロセスを非常にうまく描いている」という理由で受賞。
【ストーリー】
元大学教授ピエール(ガブリエル・アルカン)は気功の合宿クラスで沖縄に滞在している。残り一週間を心穏やかに島を旅して過ごそうと考えていた彼は、本島から移住してきている主婦・純子(工藤夕貴)と、沖縄の友人明美(富田めぐみ)に出会い意気投合する。それきりの縁に思えたが、翌日、夫と大喧嘩をした純子がピエールに会いに来たことから2人の関係は急接近。長年夫の家庭内暴力に悩まされていた純子は家出を決意、ピエールの旅に同行するといい出すのだが…。
旅で2人が手にする泡盛の器「カラカラ」が象徴するように、次第に満たされていく二人の「心の旅」を描く。
監督・脚本:クロード・ガニオン
出演:ガブリエル・アルカン、工藤夕貴、富田めぐみ、あったゆういち
製作:『カラカラ』製作委員会
配給:ククルビジョン、ビターズ・エンド
日本・カナダ合作/104分
2013年1月19日、新宿ピカデリー、沖縄シネマQほか全国ロードショー