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第82回アカデミー賞で、作品賞、監督賞、主演男優賞、脚本賞、撮影賞、編集賞、作曲賞、音響編集賞、録音賞と、最多9部門にノミネートされ、アカデミー賞最有力候補の1本「ハート・ロッカー」へ、各界から絶賛の声が多数寄せられている。
セリフよりも沈黙・静寂。かすかな息づかいが盛り上げるサスペンス。
戦争やクーデターをいくつも経験した私も、この映画で初めて体験した世界。
既成の枠から抜け出た女性監督の自由な創造力が感動的。
(浅井信雄/国際政治学者)
イラク戦争の悲惨な実体を描いた秀作は必見。
スクリーンに流れる世界はまさにこの瞬間にも続く現実だ。
恐怖、不安、孤独。地獄の底で光る精神の気高さは、
人間の根源を鮮やかに照らし出す。
(有田芳生/ジャーナリスト)
瞬きする間もなく、ただただ画面を見つめていた。
爆発物処理班の技術兵は新しい現実と向き合っているのだ。
(猪瀬直樹/作家)
戦争とは、戦場で兵士が戦うことではなくなった。
無機質な爆発物と戦う兵士の心の奥底。
この作品は、戦争映画の転換点に立つ映画だ。
(大谷昭宏/ジャーナリスト)
イラクの戦場で私と共に取材していたカメラマンが車列を離れて
撮影に動いた瞬間、彼の右足が宙に舞った。
苦い光景を想起させるこの映画は、
戦場でのアメリカの正義と残酷な闇を映し出した傑作だ。
(川村晃司/ジャーナリスト)
これがイラクとアメリカの現実だとするなら、
改めてあの戦争は何だったのか、考え直してみなければならない。
(関口宏/俳優)
爆弾テロと向き合う極度の緊張感をとにかくリアルに体験できる。
そして、淡々と任務に励む主人公の人生観と自分のそれとを対峙させ考え込む。
単純や偽善を嫌う「できる大人」をも満足させる上質の戦争映画だ。
(高瀬淳一/情報政治学者)
戦場で死と隣り合わせに生きるとはどういうことか。
テレビや新聞の報道ではわからない「戦争の真実」をこの映画は伝えている。
(竹田圭吾/ニューズウィーク日本版編集長)
これはすごい!の一語につきる。たびたびことばを失った。
これを見てはじめてイラク戦争の現実がわかった。ドキュメンタリー以上だ。
(立花隆/評論家)
これは紛れもなく戦争映画なのだが、戦争の讃美でも反戦でもない。
イラク戦争バグダッドを舞台にした米軍爆発物処理班の男たちの
リアルすぎるほどリアルな物語である。
21世紀の戦争に於けるヒロイズムの代償、
勇敢さの限界を息もつかせず見せてくれる秀作だ。
(鳥越俊太郎/ジャーナリスト)
ひとびとの命を守る米軍爆発物処理班にさえ
イラク市民は凍りつく視線を浴びせる。
内臓深く埋め込まれる人間爆弾のおぞましさを
視覚に焼きつける『ハート・ロッカー』のリアリズムは
映像を超えて戦争と人の心に迫る。
(萩谷順/ジャーナリスト)
戦争は何のためになるのか?
余計なアクションなしにその疑問を体感させる強力な作品です。
(ピーター・バラカン/ブロードキャスター)
爆弾テロと戦う米兵達。彼らはここで一体何と向き合っているのか。
斬新なカメラワークがぐいぐいと私をイラクの戦地に引きずり込んでいく。
気がついたら私も戦場で恐怖心と戦い、体と心の震えが止まらなかった。
(堀尾正明/キャスター)
戦争、テロ、人種差別。
いつも犠牲になるのは、何の罪もない一般市民。
その現実を、今一度我々は直視しなければならない。
(みのもんた/キャスター)
劇場の灯りが消えた瞬間、そこはイラク、バグダッドの街角です。
これは正に今、行われている戦争。
マイクを持って現場を見つめているような錯覚に私の手は震えました。
(宮川俊二/キャスター)
劇中のブラボー中隊と同じ頃にイラクにいたが、その時の恐怖がよみがえってきた。
その際に2度、仕掛け爆弾の爆発現場に遭遇したが、
そのにおい、舌にまでまとわりつく砂ボコリまでよみがえってきた。
(宮嶋茂樹/報道カメラマン)
"悪は暗闇に隠れている。"ジェームズ軍曹の言葉がイラク戦争を象徴している。
危険の極に立つ爆発物処理班の"生きのびる"ことへの葛藤が胸を打つ。
イラク取材中、実際に"犬"爆弾に遭遇したことを思い起こした。
(渡部陽一/戦場カメラマン)
*順不同・敬称略
3月6日(土)より、TOHOシネマズ みゆき座、TOHOシネマズ 六本木ヒルズほか全国ロードショー!