新着映画情報
2009年12月16日 配信
この記事に関する
画像はありません
画像はありません
前評判の高かった「ザ・ハート・ロッカー」(原題)が、13日発表のロサンゼルス映画批評家協会賞と14日発表のニューヨーク映画批評家協会賞において、共に作品賞、監督賞(キャスリン・ビグロー)に輝いた。
英語版公式サイト
〔作品概要&批評〕
今日までに既にイラク戦争を扱った映画は多く作られている。そのジャンルの作品にもはや新鮮味を感じる事は出来ない人もいるはずだが、映画『THE HURT LOCKER』はそこに新風を吹き込む。イラク市内には駐屯するアメリカ兵を忌み嫌い、爆弾で兵士を誘き寄せ彼らを死に至らしめる事さえ厭わないという人々がいる。それに対しアメリカ軍は爆発物処理班を組織し、人々の安全を守る。本作では今までわたしたちが知り得なかった隠れた英雄であるアメリカ軍爆発物処理班の活動に注目し、戦地において最も危険な役割を担う男達の生き様を描く。
『ハートブルー』『K-19』のハリウッド女性アクション映画監督キャスリン・ビグローが監督を手掛ける本作は混沌とした戦地の状況をリアルに描き、手に汗握る展開で贈る驚きに満ち溢れた映画だ。ポール・ハギスの『告発のとき』でも知られるジャーナリストのマーク・ボールが脚本を手掛けており、物語は彼が2004年にバグダッドで爆発物処理班の取材をした経験を踏まえ、単に戦争反対を掲げるものではなく、兵士達の行動や内面に焦点を当て、彼らが日々命の危険に晒されている事への敬意が払われている。