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サブプライム問題、リーマン・ショック、大量リストラ...
100年に1度の世界同時不況をムーアが救う!?
「ボウリング・フォー・コロンバイン」「華氏911」「シッコ」と作品を発表するたびに 世界中から大きな注目を集めるマイケル・ムーア。最新作のテーマは、ずばり<経済問題>だ。タイトルは、「Capitalism: A Love Story」(原題/「資本主義:ある愛の物語」)。
監督デビュー作「ロジャー&ミー」(89年)で、GM(ゼネラル・モーターズ)の会長に”アポなし突撃取材”を始めてから、ちょうど20年。”100年に一度の大不況”と言われ、 GMが破綻した2009年、ムーアは自分の原点に立ち返った。あまりに巨大になり過ぎた企業による支配力と、とことんまで利益を追求しようとする姿勢が、アメリカ人だけではなく世界中の人々に、いかに壊滅的な影響を与えるか。ムーアはこの問題を、最新作で鮮明に描き出す。
最新作の企画が進行するにつれ、ムーアは経済危機にフォーカスしていき、今年2月にはウォール街や金融業界で働く人々に、「自ら名乗り出て、あなたが知っていることを皆で共有しよう」と呼びかけていた。「ヒーローになって、アメリカの歴史最大の詐欺行為を暴露することに手を貸して欲しい」と。
なぜ”愛の物語”を作ろうと思ったのか? ムーアいわく、「そろそろ”恋愛映画”を作ろうと思ったんだ。完璧なデートムービーになるよ」。「すべてが入っているんだ─ ”欲望”、”情熱”、”ロマンス”、そして”毎日解雇されている14,000の人々”」。「これは禁じられた愛であり、誰もその名前を口にしようとはしない。もう言ってしまえばいい、”それが資本主義”なんだ!」と。
本作の北米公開は2009年10月2日。米国上院がウォール街に7,000億ドルもの緊急支援策を可決した日から数えてちょうど1年と1日後。日本公開はショウゲート配給で12月の予定。