2005年、弁護士のナンシー・ホランダーはアフリカのモーリタニア出身、モハメドゥ・スラヒの弁護を引き受ける。9.11の首謀者の1人として拘束されたが、裁判は一度も開かれていない。キューバのグアンタナモ収容所で地獄のような投獄生活を何年も送っていた。ナンシーは「不当な拘禁」だとしてアメリカ合衆国を訴える。時を同じくして、テロへの“正義の鉄槌”を望む政府から米軍に、モハメドゥを死刑判決に処せとの命が下り、スチュアート中佐が起訴を担当する。真相を明らかにして闘うべく、両サイドから綿密な調査が始まる。モハメドゥから届く手紙による“証言”の予測不能な展開に引き込まれていくナンシー。ところが、再三の開示請求でようやく政府から届いた機密書類には、愕然とする供述が記されていた──。
新着映画情報
『モーリタニアン 黒塗りの記録』
原題:The Mauritanian
配 給 : | キノフィルムズ |
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公開日: | 2021年10月29日 |
映画館: | TOHOシネマズ 日比谷ほか全国ロードショー |
ジョディ・フォスター |
監督:ケヴィン・マクドナルド |
2021 / アメリカ / シネマスコープ / 5.1ch / 129分 / 字幕翻訳:櫻田美樹 |
あれから20年・・・暴かれたアメリカの闇
2015年、アメリカ政府による検閲で多くが黒く塗りつぶされた手記が出版された。筆者の男はその時、キューバのグアンタナモ米軍基地に収容されていた。異例尽くしのこの本は、またたく間にアメリカで大ベストセラーを記録。その後、世界20か国で刊行され、映画化された。監督を務めるのは、ドキュメンタリーに定評があり「ブラック・セプテンバー/五輪テロの真実」(99)でアカデミー賞長編ドキュメンタリー賞受賞のケヴィン・マクドナルド。出演はジョディ・フォスター、タハール・ラヒム、そしてプロデューサーとしても名を連ねるベネディクト・カンバーバッチ。
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