漫画家として売れることを夢見る主人公・山城圭吾。高い画力があるにもかかわらず、お人好しすぎる性格ゆえにリアルな悪役キャラクターを描くことができず、万年アシスタント生活を送っていた。ある日、師匠の依頼で「誰が見ても幸せそうな家」のスケッチに出かける山城。住宅街の中に不思議な魅力を感じる一軒家を見つけ、ふとしたことから中に足を踏み入れてしまう。そこで彼が目にしたのは、見るも無残な姿になり果てた4人家族…そして、彼らの前に佇む一人の男。
事件の第一発見者となった山城は、警察の取り調べに対して「犯人の顔は見ていない」と嘘をつく。それどころか、自分だけが知っている犯人をキャラクターにサスペンス漫画『34(さんじゅうし)』を描き始める。山城に欠けていた本物の【悪】を描いた漫画は異例の大ヒット。山城は売れっ子漫画家の道を歩むのだった。
そんな中、漫画『34』で描かれた物語を模した事件が次々と発生。そして、山城の前に、再びあの男が姿を現す。「両角(もろずみ)って言います。先生が描いたものも、リアルに再現しておきましたから」 交わってしまった二人。山城を待ち受ける“結末”とは…?
新着映画情報
菅田将暉 |
監督:永井聡 |
2021 / 日本 |
描いてはいけない、主人公だった
もしも、売れない漫画家が殺人犯の顔を見てしまったら?しかも、その顔を“キャラクター”化して漫画を描いて売れてしまったとしたら??そんなアイデアを基軸に、登場人物(キャラクター)それぞれが幾重にも交錯する物語を描いたダークエンターテインメント。「20世紀少年」「MASTERキートン」を始め、浦沢直樹作品を数多く手掛けてきたストーリー共同制作者・長崎尚志が10年の歳月をかけて練り上げた企画がついに実写映画化。
スケッチに向かった先で、一家殺害現場に遭遇し犯人を目撃してしまう主人公・山城圭吾を演じるのは菅田将暉。そして山城と出会い運命を狂わす天才的な殺人鬼・両角(モロズミ)を演じるのは、本作が俳優デビューとなるSEKAI NO OWARIのボーカル・Fukase。「世界から猫が消えたなら」(16)「帝一の國」(17)などの永井聡がメガホンを取った。
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