ナチ政権下のドイツ。少年クルトは叔母の影響から、芸術に親しむ日々を送っていた。ところが、精神のバランスを崩した叔母は強制入院の果て、安楽死政策によって命を奪われる。終戦後、クルトは東ドイツの美術学校に進学し、そこで出会ったエリーと恋に落ちる。元ナチ高官の彼女の父親こそが叔母を死へと追い込んだ張本人なのだが、誰もその残酷な運命に気付かぬまま二人は結婚する。やがて、東のアート界に疑問を抱いたクルトは、ベルリンの壁が築かれる直前に、エリーと西ドイツへと逃亡し、創作に没頭する。美術学校の教授から作品を全否定され、もがき苦しみながらも、魂に刻む叔母の言葉「真実はすべて美しい」を信じ続けるクルトだったが―。
新着映画情報
『ある画家の数奇な運命』
原題:Werk Ohne Autor / Never Look Away
配 給 : | キノフィルムズ/木下グループ |
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公開日: | 2020年10月02日 |
映画館: | TOHOシネマズ シャンテほか全国ロードショー |
トム・シリング |
監督:フロリアン・ヘンケル・フォン・ドナースマルク |
2018/ドイツ/ドイツ語/アメリカンビスタ/5.1ch/189分/字幕翻訳:吉川美奈子/R15+ |
目をそらさない その信念が、真実を描き出す
長編初監督作「善き人のためのソナタ」(06)でアカデミー賞®外国語映画賞を受賞したフロリアン・ヘンケル・フォン・ドナースマルク監督が、現代美術界の巨匠であり、ときにオークションで数十億円の価格がつくアーティスト、ゲルハルト・リヒターの半生をモデルに祖国ドイツの“歴史の闇”と“芸術の光”に迫る。
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