年老いた美術商のオラヴィは、家族よりも仕事を優先して生きてきた。ある日、疎遠だった娘から電話がくる。問題児の孫息子オットーを職業体験のため数日預って欲しいということだった。その矢先、オラヴィはオークションハウスで一枚の肖像画に目を奪われる。価値ある作品だと確信したが、絵には署名がなく、作者不明のまま数日後のオークションに出品されるという。オットーとともに作者を探し始めたオラヴィは、その画風から近代ロシア美術の巨匠イリヤ・レーピンの作品といえる証拠を掴む。どうしても「幻の名画」を手にいれたいオラヴィは資金繰りに奔走するが、その過程で娘親子が自分の知らないところで大きな苦労をしていたことを知る――。
新着映画情報
『ラスト・ディール 美術商と名前を失くした肖像』
原題:One Last Deal
配 給 : | アルバトロス・フィルム、クロックワークス |
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公式HP: | 別ウィンドウで公式HPを表示 |
公開日: | 2020年02月28日 |
映画館: | ヒューマントラストシネマ有楽町、新宿武蔵野館ほか公開 |
ヘイッキ・ノウシアイネン |
監督:クラウス・ハロ |
2018/フィンランド/フィンランド語・スウェーデン語・英語/シネマスコープ/5.1ch/95分/字幕翻訳:堀池明 |
謎の肖像画がもたらす人生の真価──
前作「こころに剣士を」(15)を含む過去4作品がアカデミー賞®外国語映画賞フィンランド代表に選出された クラウス・ハロ監督の最新作。国宝級の絵画を多く所蔵するフィンランド国立アテネウム美術館や現地ギャラリーの全面協力のもと、街とともに歳を重ねた主人公オラヴィの人生を愛でるかのように、ひとりのプロフェッショナルの生きざまを丁寧に描き出した。
© Mamocita 2018