仕事への情熱を失くしたCM監督のトビーは、スペインの田舎で撮影中のある日、謎めいたジプシーからDVD を渡される。偶然か運命か、それはトビーが学生時代に監督し、賞に輝いた映画『ドン・キホーテを殺した男』だった。舞台となった村が程近いと知ったトビーはバイクを飛ばすが、映画のせいで人々は変わり果てていた。ドン・キホーテを演じた靴職人の老人ハビエルは、自分は本物の騎士だと信じ込み、清楚な少女だったアンジェリカは女優になると村を飛び出したのだ。トビーのことを忠実な従者のサンチョだと思い 込 んだ老人は、無理やりトビーを引き連れて、大冒険の旅へ と出発するのだが──
新着映画情報
『テリー・ギリアムのドン・キホーテ』
原題:The Man Who Killed Don Quixote
配 給 : | ショウゲート |
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公開日: | 2020年01月24日 |
映画館: | TOHOシネマズ シャンテほか全国ロードショー |
アダム・ドライバー |
監督:テリー・ギリアム |
2018/スペイン・ベルギー・フランス・イギリス・ポルトガル/英語・スペイン語/シネマスコープ/5.1ch/ 133 分/字幕翻訳:松浦美奈 |
映画が、全てを狂わせる
構想30年、企画頓挫9回、映画史上最も呪われた企画がついに完成。企画頓挫をするあまり、「ロスト・イン・ラ・マンチャ」(02)としてその過程をドキュメンタリー映画として上映するほどにもなった異色の本作。
主人公トビー役を「スター・ウォーズ/スカイウォーカーの夜明け」(19)のアダム・ドライバー。自身をドン・キホーテと信じる老人ハビエル役を、TVシリーズ「ゲーム・オブ・スローンズ」(15〜16)に出演し、テリー・ギリアムとは「未来世紀ブラジル」(85)など4度目のタッグとなる大ベテラン俳優ジョナサン・プライスが演じる。そして、1989年から約30年をかけて数々の障害を乗り越えて本作をついに完成に導いたのは、モンティ・パイソンのメンバーとしても知られる、もちろんこの人、鬼才テリー・ギリアムだ。
©2017 Tornasol Films, Carisco Producciones AIE, Kinology, Entre Chien et Loup, Ukbar Filmes, El Hombre Que Mat ó a Don Quijote A.I.E., Tornasol SLU