ある地方都市で起きた幼女失踪事件。家族と周辺住民に深い影を落とした出来事をきっかけに知り合った孤独な青年・豪士と、失踪した少女の親友だった紡。不幸な生い立ち、過去に受けた心の傷、それぞれの不遇に共感しあうふたり。だが、事件から12年後に再び同じY字の分かれ道で少女が姿を消して、事態は急変する。一方、その場所にほど近い集落で暮らす善次郎は、亡くした妻の忘れ形見である愛犬と穏やかな日々を過ごしていた。だが、ある行き違いから周辺住民といさかいとなり、孤立を深める。次第に正気は失われ、誰もが想像もつかなかった事件に発展する。2つの事件、3つの運命、その陰に隠される真実とは―。
新着映画情報
綾野剛 |
監督:瀬々敬久 |
2019/日本/129分 |
ひとすじの光を君にみた――
国内外で多数の映画賞を受賞した「悪人」(10)、「怒り」(16)と映像化が続くベストセラー作家・吉田修一の5編からなる『犯罪小説集』の『青田Y字路』『万屋善次郎』を、「64 -ロクヨン-」(16)の瀬々敬久監督が映画化。青田に囲まれたY字路で起こった少女失踪事件から12年後、事件は未解決のまま再び惨劇が起こった。事件の容疑者として追い詰められていく青年・中村豪士(たけし)に綾野剛。消息を絶った少女と事件直前まで一緒だった親友・湯川紡(つむぎ)に杉咲花。Y字路に続く集落で、村八分になり孤立を深め壊れていく男・田中善次郎(ぜんじろう)に佐藤浩市。
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