都内にある中堅メーカー・東京建電。営業一課の万年係長・八角民夫はどこの会社にもいる、所謂“ぐうたら社員”。トップセールスマンである課長の坂戸からはその怠惰ぶりを叱責されるが、ノルマも最低限しかこなさず、定例の営業会議では傍観しているのみ。絶対的な存在の営業部長・北川誠が進める結果主義の方針のもとで部員が寝る間を惜しんで働く中、一人飄々と日々を送っていた。
ある日突然、社内で起こった坂戸のパワハラ騒動。そして、下された異動処分。訴えた当事者は年上の部下、八角だった。北川の信頼も厚いエース・坂戸に対するパワハラ委員会の不可解な裁定に揺れる社員たち。そんな中、万年二番手に甘んじてきた営業二課の原島が新課長として着任する。会社の“顔”である一課で、成績を上げられずに場違いすら感じる原島。誰しもが経験するサラリーマンとしての戦いと葛藤。だが、そこには想像を絶する秘密と闇が隠されていた…。
新着映画情報
野村萬斎 |
監督:福澤克雄 |
2019/日本/119分 |
正義を、語れ。
『下町ロケット』や『オレたちバブル入行組』などの半沢直樹シリーズで知られる人気作家・池井戸潤の同名小説を、 野村萬斎主演で映画化した企業犯罪エンターテインメント。「結果がすべて」─そんな考え方が今なお続く会社が物語の舞台。きっかけは社内で起きたパワハラ騒動だったが、そこに隠されたある謎が、会社員たちの人生、そして会社の存在をも揺るがすことに…。監督は、「私は貝になりたい」(08)「祈りの幕が下りる時」(18)の福澤克雄。
©2019 映画「七つの会議」製作委員会