現代のフランス。祖国ドイツで吹き荒れるファシズムを逃れてきた青年ゲオルクが、ドイツ軍に占領されようとしているパリを脱出し、南部の港町マルセイユにたどり着いた。行き場をなくしたゲオルクは偶然の成り行きで、パリのホテルで自殺した亡命作家ヴァイデルに成りすまし、船でメキシコへ発とうと思い立つ。そんなとき一心不乱に人捜しをしている黒いコート姿の女性とめぐり合ったゲオルクは、美しくもミステリアスな彼女に心を奪われていく。しかしそれは決して許されず、報われるはずのない恋だった。なぜなら、そのマリーという黒いコートの女性が捜索中の夫は、ゲオルクが成りすましているヴァイデルだったのだ……。
新着映画情報
『未来を乗り換えた男』
原題:Transit
配 給 : | アルバトロス・フィルム |
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公式HP: | 別ウィンドウで公式HPを表示 |
公開日: | 2019年01月12日 |
映画館: | ヒューマントラストシネマ有楽町、新宿武蔵野館ほか全国順次公開 |
フランツ・ロゴフスキ |
監督:クリスティアン・ぺッツォルト |
2018/ドイツ・フランス/ドイツ語・フランス語/シネマスコープ/5.1ch/102分/字幕翻訳:吉川美奈子 |
祖国を逃れ、他人の人生を手に入れた男。退路も進路もない逃避行に終着点はあるのか――
べルリン国際映画祭銀熊賞を受賞した「東ベルリンから来た女」(12)や「あの日のように抱きしめて」(14)など、歴史に翻弄された人々の数奇な運命を描き、ドイツを代表する名匠となったクリスティアン・ぺッツォルト監督。作家アンナ・ゼーガースが1942年に亡命先のマルセイユで執筆した小説『トランジット』を、現代に置き換え映画化した。ユダヤ人がナチスの理不尽な迫害を受けた戦時中の悲劇と、難民をめぐる問題が深刻化している現代の状況を重ね合わせるという大胆な試みを実践した野心作。主人公ゲオルクを演じるのは、「ヴィクトリア」(15)「ハッピーエンド」(17)のフランツ・ロゴフスキ。マリー役には「婚約者の友人」(16)のパウラ・べーア。
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