都内で発生した殺人事件。事件を担当する検察官は、東京地検刑事部のエリート検事・最上と、刑事部に配属されてきた駆け出しの検事・沖野。最上は複数いる容疑者の中から、一人の男に狙いを定め、執拗に追い詰めていく。その男・松倉は、過去に時効を迎えてしまった未解決殺人事件の最重要容疑者であった人物だ。最上を師と仰ぐ沖野は、容疑者に自白させるべく取り調べに力を入れるのだが、松倉は犯行を否認し続け、一向に手応えが得られない。やがて沖野は、最上の捜査方針に疑問を持ち始める…。「最上さんは、松倉を、犯人に仕立て上げようとしているのではないか…?」 互いの正義を賭けて対立する二人の検事。彼らの戦いに、待ち受けていた決着とは―。
新着映画情報
木村拓哉 |
監督:原田眞人 |
2018/日本/123分 |
犯人未明の殺人事件。対立する二人の検事。正しいのは、どちらの正義か――
原作は『犯人に告ぐ』の雫井脩介が2013年に発表した同名小説。時効廃止以前の殺人事件や、捜査機関によって生み出される冤罪など、司法制度が抱える問題点に鋭く切り込みながら、登場人物の葛藤を通して「正義とは何か」という人間の根源的命題への洞察をも描き出し、社会派ミステリの最高傑作と高く評価された。主人公のエリート検事・最上を演じるのは木村拓哉。そして最上と対立する若き検事・沖野には二宮和也。監督・脚本を努めるのは、「クライマーズ・ハイ」(08)「日本のいちばん長い日」(15)「関ヶ原」(17)などの、巨匠・原田眞人。