万国博覧会が催された1970(昭和45)年。高度経済成長に浮かれる時代の片隅。関西の地方都市の一角で、ちいさな焼肉店「焼肉ドラゴン」を営む亭主・龍吉と妻・英順は、静花、梨花、美花の三姉妹と一人息子・時生の6人暮らし。失くした故郷、戦争で奪われた左腕・・・。つらい過去は決して消えないけれど、“たとえ昨日がどんなでも、明日はきっとえぇ日になる―”それが龍吉のいつもの口癖だ。そして店の中は、静花の幼馴染・哲男など騒がしい常連客たちでいつも賑わい、ささいなことで泣いたり、笑ったり。そんな何が起きても強い絆で結ばれた「焼肉ドラゴン」にも、次第に時代の波が押し寄せてくるのだった―。
新着映画情報
真木よう子 |
監督:鄭義信 |
2018/日本 |
高度経済成長の片隅で描かれる、小さな家族の大きな歴史の物語。
朝日舞台芸術グランプリ、読売演劇大賞および最優秀作品賞など数々の演劇賞を受賞している、鄭義信作・演出による舞台『焼肉ドラゴン』の映画化。演劇界では一流の演出家であり、映画界では「月はどっちに出ている」(93)「愛を乞うひと」(98)「血と骨」(04)など脚本家としても名高い鄭義信が、本作では初監督に挑む。焼肉店の長女・静花役に真木よう子、次女・梨花役に井上真央、三女・美花役に桜庭ななみと美人三姉妹が揃い、静花への思いを秘めたまま梨花と結婚する男性・哲男に大泉洋など日本を代表する豪華キャストが集結。さらに韓国の名優キム・サンホ、イ・ジョンウンが焼肉店の夫妻を演じる。
©2018「焼肉ドラゴン」製作委員会