ある町工場で働き始めた、元週刊誌ジャーナリストの益田と、他人との交流を頑なに避ける鈴木。共通点は何もなかったふたりだが、同じ寮で暮らすうちに、少しずつ友情を育ててゆく。そんなある日、彼らが住む町の近くで児童が殺害される事件が起こり、SNSで17年前に日本中を震撼させた凶悪事件との類似性が指摘される。当時14歳だった犯人の少年Aはすでに出所していて、今度も彼の犯行ではないかというのだ。ネットに拡散していた少年Aの写真を見た益田は愕然とする。そこにはまだ幼さの残る鈴木が写っていた。驚きと疑問に突き動かされ、調査を始める益田。それは、17年前に自ら犯した“ある罪”と向き合うことでもあった。一度は人生を捨てたふたりの過去と現在が交錯し、止まっていた時計が激しく動き始める。それはまた、ふたりに関わる人々の人生も大きく動かすことになるのだった―。
新着映画情報
生田斗真 |
監督:瀬々敬久 |
2018/日本/129分 |
心を許した友は、あの少年Aだった。
デビュー作『天使のナイフ』で江戸川乱歩賞受賞の薬丸岳が2013年に発表し、神戸児童連続殺傷事件を彷彿とさせ話題を呼んだ『友罪』の映画化で、かつて世間を震撼させた事件を起こした少年Aの“その後”を描いた慟哭の人間ドラマ。監督は「64 -ロクヨン-」の瀬々敬久。出演は、元週刊誌ジャーナリストの益田に生田斗真、鈴木(少年A)に瑛太。
©薬丸 岳/集英社 ©2018 映画「友罪」製作委員会