1971年、ベトナム戦争が泥沼化し、アメリカ国内には反戦の気運が高まっていた。国防総省はベトナム戦争について客観的に調査・分析する文書を作成していたが、戦争の長期化により、それは7000枚に及ぶ膨大な量に膨れあがっていた。ある日、その文書、通称“ペンタゴン・ペーパーズ”が流出し、ニューヨーク・タイムズが内容の一部をスクープ。ライバル紙に先を越され、ワシントン・ポストのトップでアメリカ主要新聞社史上初の女性発行人キャサリン・グラハムと編集主幹ベン・ブラッドリーは、残りの文書を独自に入手し、全貌を公表しようと奔走する。しかし、ニクソン大統領があらゆる手段で記事を差し止めようとするのは明らかだった。政府を敵に回してまで、本当に記事にするのか…報道の自由、信念を懸けた“決断”の時は近づいていた──。
新着映画情報
メリル・ストリープ |
監督:スティーヴン・スピルバーグ |
2017/アメリカ/アメリカンビスタ/115分 |
スティーヴン・スピルバーグが現代社会に放つ強烈なメッセージ。
2大オスカー俳優、メリル・ストリープとトム・ハンクスが巨匠スティーヴン・スピルバーグ監督のもと初競演を果たした社会派ドラマ。スピルバーグは「今、撮るべき作品」として、トランプ大統領就任45日後に本作の製作を発表し、先に予定していた作品よりも前倒して撮影を敢行。政府によってジャーナリズムに規制がかけられ、国の主役であるはずの国民に真実が伝えられず、何が真実で、何が正しいのかがわからなくなってきている現代。「今」だからこそ伝えるべき作品と強烈なメッセージを込めた。
©Twentieth Century Fox Film Corporation and Storyteller Distribution Co., LLC.