さびれた港町・魚深(うおぶか)に移住してきた互いに見知らぬ6人の男女。市役所職員の月末(つきすえ)は、彼らの受け入れを命じられた。一見普通にみえる彼らは、何かがおかしい。やがて月末は驚愕の事実を知る。「彼らは全員、元殺人犯」。それは、受刑者を仮釈放させ過疎化が進む町で受け入れる、国家の極秘プロジェクトだった。
ある日、港で発生した死亡事故をきっかけに、月末の同級生・文をも巻き込み、小さな町の日常の歯車は、少しずつ狂い始める・・・。
新着映画情報
錦戸亮 |
監督:吉田大八 |
2018/日本/ビスタ/5.1ch/126分 |
素性が知れないものたち。信じるか?疑うか?
山上たつひこ(『がきデカ』)、いがらしみきお(『ぼのぼの』)という日本ギャグマンガ界のレジェンドが、原作と作画でまさかのタッグを組んだ超問題作『羊の木』。過疎対策として仮釈放された元受刑者たちを受け入れた架空の町を舞台に、過去に凶悪な罪を犯した“新住民”と市民とのせめぎあい、人間が抱える恐怖の深淵に迫った本作は大きな衝撃を与え、2014年(第18回)文化庁メディア芸術祭優秀賞に選ばれた。
映画化を手掛けるのは、「桐島、部活やめるってよ」(12)「紙の月」(14)の吉田大八監督。原作の設定やエッセンスを活かしつつ、完全オリジナルの衝撃と希望の結末を創り上げる。強烈な磁場を発する受刑者たちの間を右往左往する主人公の市役所職員・月末に、錦戸亮。さらに木村文乃、北村一輝、優香、市川実日子、水澤紳吾、田中泯、松田龍平ほか、実力派キャストが集結。
©2018『羊の木』製作委員会 ©山上たつひこ、いがらしみきお/講談社