東京都葛飾区小菅のアパートで女性の絞殺死体が発見される。被害者は、ハウスクリーニングの会社で働く滋賀県在住の押谷道子。殺害現場となったアパートの住人・越川睦夫も行方不明になっていた。
松宮たち警視庁捜査一課の刑事たちが捜査にあたるが、押谷道子と越川睦夫の接点が全く見つからず、捜査が難航する。滋賀在住の押谷が何故東京で殺されたのか。やがて捜査線上に浮かびあがる美しき舞台演出家・浅居博美。押谷は浅居博美を訪ねて東京に来たことがわかるが、浅居博美と越川睦夫の間にも接点がなく、捜査は進展しない。
松宮は近くで発見された焼死体との関連を疑い、捜査を進めるうちにその遺品に日本橋を囲む12の橋の名が書き込まれていることを発見する。その話を聞いた加賀恭一郎は激しく動揺する。それは失踪した加賀の母に繋がっていた――。
新着映画情報
阿部寛 |
監督:福澤克雄 |
2018/日本/119分 |
加賀恭一郎はなぜ「新参者」になったのか――
2010年に連続ドラマとしてスタートした東野圭吾原作の「新参者」シリーズ。阿部寛演じる日本橋署に異動してきた刑事・加賀恭一郎が、謎に包まれた殺人事件の真犯人を探すというミステリー要素と、事件の裏に隠された人の心の謎を解くというヒューマンドラマ要素がこれまでにない“泣けるミステリー”として大きな話題に。その後、2本のスペシャルドラマ「赤い指」「眠りの森」が製作され、さらには「麒麟の翼 〜劇場版・新参者〜」が公開されるなど人気シリーズとなった。
しかし、これまで加賀の類稀なる推理力で様々な事件が解決されているものの、未だ明かされていない謎がある――彼が日本橋に留まる理由。父との確執、そして母の失踪――加賀自身における“最大の謎”が、映画「祈りの幕が下りる時」で明らかになり、ついに「新参者」シリーズが感動のフィナーレを迎える。監督はドラマ「半沢直樹」や映画「私は貝になりたい」を手掛けた福澤克雄。
©2018 映画「祈りの幕が下りる時」製作委員会