1967年7月23日の深夜、デトロイト市警が低所得者居住区にある酒場への強引な手入れを行った。地元住民の黒人たちがその不当な捜査に反発したことをきっかけに、大規模な略奪、放火、銃撃が各地で勃発。警察だけでは対処できないこの非常事態にミシガン州は軍隊を投入し、デトロイトの街は戦場と化していった。そして暴動発生から3日目の夜、若い黒人客たちで賑わうアルジェ・モーテルに、銃声を聞いたとの通報を受けた大勢の警官と州兵が殺到。それは宿泊客のひとりがオモチャの銃を鳴らした悪戯だったが、モーテル内に突入した白人警官クラウスによって黒人青年が射殺されてしまう。しかし、それは悪夢の序章にすぎなかった。実際には存在しない“狙撃犯”を割り出そうとするクラウスとふたりの同僚警官は、偶然モーテルに居合わせた8人の若者への暴力的な尋問を開始。やがて、それは殺人をほのめかす異常な“死のゲーム”へと発展し、新たな惨劇を招き寄せていくのだった......。
新着映画情報
ジョン・ボイエガ |
監督:キャスリン・ビグロー |
2017/アメリカ/アメリカンビスタ/5.1ch/142分/字幕翻訳:松崎広幸 |
1967年、米史上最大級の暴動勃発。街が戦場と化すなかで起きた“戦慄の一夜”――
イラク戦争を背景に米軍爆発物処理班の兵士たちの運命を描いた「ハート・ロッカー」(08)で女性初のアカデミー賞®監督賞を受賞。続く「ゼロ・ダーク・サーティ」(12)では、オサマ・ビンラディンの捜索に執念を燃やすCIA女性分析官の10年間にわたる軌跡を映画化し、アカデミー賞®5部門にノミネートされたキャスリン・ビグロー監督。5年ぶりの最新作は、米史上最大級の暴動<デトロイト暴動>の最中に起こった“戦慄の一夜”を描く。
出演は、「スター・ウォーズ/最後のジェダイ」(17)、「パシフィック・リム:アップライジング」(18)など話題作が続くジョン・ボイエガが、警官側と被害者の間に立たされた民間警備員ディスミュークスを熱演。差別主義者の白人警官クラウスには、「レヴェナント:蘇えりし者」(15)のウィル・ポールター。
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