1891年の夏。南フランス・アルル。無気力な日々を過ごしていた青年アルマンは、郵便配達人の父、ジョゼフ・ルーランから1通の手紙を託される。それは、父の親しい友人で、1年ほど前に自殺したオランダ人画家フィンセント・ファン・ゴッホが弟テオに宛てて書いたまま出し忘れていたもの。パリに住んでいるはずのテオを探し出して、手紙を届けてやってほしいという。テオの消息を追ううちにその死を知るが、それと同時に募る疑問がひとつ。ゴッホの死の本当の原因は何だったのか?そしてこの手紙を本当に受け取るべき人間はどこに・・・?
新着映画情報
『ゴッホ〜最期の手紙〜』
原題:Loving Vincent
配 給 : | パルコ |
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公式HP: | 別ウィンドウで公式HPを表示 |
公開日: | 2017年11月03日 |
映画館: | TOHOシネマズ 六本木ヒルズほか全国ロードショー |
ダグラス・ブース |
監督:ドロタ・コビエラ |
2017/イギリス・ポーランド/英語/96分/字幕翻訳:松浦美奈/字幕監修:圀府寺司 |
愛か、狂気か。 ファン・ゴッホの名画の数々が彼自身の死の真相を再構築する――
印象派画家の巨匠フィンセント・ファン・ゴッホ。彼ほど多くの伝説と謎に包まれた芸術家は、ほかにはいないだろう。弟テオの献身的な援助に依存し、ゴーギャンとの共同生活が破綻したことで精神を病み、自分の耳を切り落とした。生前はたった1枚の絵しか売れなかった。好色家、狂人、天才、怠け者、探求者……。さまざまなレッテルを貼られたゴッホの人生は、その残された手紙によって明らかにされているが、テオに書いた最期の手紙でこう書き記している―「我々は自分たちの絵にしか語らせることはできないのだ」と。
本作は彼の絵画をモチーフに、まず実際の俳優が演じる実写映像として撮影された。その後、世界各国から集められた総勢125名の画家たちの筆でゴッホのタッチを再現しながら描かれた“動く油絵”によって構成される、ゴッホ自身の人生に迫るアート・サスペンス映画となった。正にゴッホの言葉通り、彼の絵画によって彼自身を語らせる、世界初の試みとなった。
© Loving Vincent Sp. z o.o/ Loving Vincent ltd.