そう遠くない未来。世界規模の人口爆発と干ばつによる食糧不足に対処すべく、収穫量の多い遺伝子組み換え作物が開発されるが、その作物が人体に与える影響で多生児の出生率が急増する。さらなる危機に直面した欧州連邦は、一家族につき子供1人のみを認める「児童分配法」を施行、違法に生まれた二人目以降の子供は地球の資源が回復する時まで「クライオスリープ」と呼ばれる機械で冷凍保存する政策を強行した。
とある病院で七つ子の姉妹が誕生する。母親は出産と同時に死亡し、姉妹は唯一の身寄りである祖父に引き取られた。祖父は7人を月曜、火曜、水曜、木曜、金曜、土曜、日曜と名付け、「児童分配局」に見つからずに生き延びるための方法を教え込む。その方法とは、それぞれ週1日、自分の名前の曜日にだけ外出し、カレン・セットマンという共通の人格を演じることだった。
月日は過ぎ、姉妹は一人ひとり性格も得意分野も異なる女性に成長する。7人の頭脳やスキルを併せ持ったカレン・セットマンは銀行員になり、エリートへの道を歩んでいた。しかし大きな昇進が決まるはずのある月曜日、〈月曜〉が出勤したきり行方不明になる。〈月曜〉に何が起きたのか? 誰かが当局に密告したのか?何者かの裏切りにより当局に命を狙われる身となった姉妹は、力と知恵を合わせて残酷な運命に抗おうとするが――。
新着映画情報
『セブン・シスターズ』
原題:What Happened to Monday?
配 給 : | コピアポア・フィルム |
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公式HP: | 別ウィンドウで公式HPを表示 |
公開日: | 2017年10月21日 |
映画館: | 新宿シネマカリテほか全国順次公開 |
ノオミ・ラパス |
監督:トミー・ウィルコラ |
2016/イギリス・フランス・ベルギー・アメリカ/英語/シネマスコープ/123分 |
一人っ子政策を強行する国家 VS 7人の姉妹
一人っ子政策を強行する国家vs7人の姉妹との死闘が繰り広げられるSFアクション・スリラー。主演はスウェーデン映画「ミレニアム」三部作で世界の注目を浴び、「プロメテウス」でハリウッドデビューを果たしたノオミ・ラパス。本作では、真面目な優等生、自由奔放なヒッピー、血気盛んな武闘派、反逆者、天才エンジニア、パーティーガール、慈愛に満ちた皆の仲裁役など、本来の個性はバラバラでありながら、自宅アパートの外ではやり手の銀行員カレン・セットマンとして生きる七つ子の姉妹を演じる。共演は、児童分配局の科学者役に「アルバート氏の人生」のグレン・クローズ、姉妹の祖父役に「スパイダーマン」「プラトーン」のウィレム・デフォー。メガホンをとったのは、「処刑山 デッド・スノウ」(09)でカルト的人気を集め、「ヘンゼル&グレーテル」(13)でハリウッド進出したノルウェー出身のトミー・ウィルコラ。
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