
14歳のマイクはクラスのはみだし者。同級生からは変人(サイコ)扱い、しかも母親はアル中で、父親は浮気中。そんなある日、チックというちょっと風変わりな転校生がやって来る。夏休み、二人は無断で借用したオンボロ車“ラーダ・ニーヴァ”に乗って南へと走り出す。窮屈な生活から飛び出して、全く違う景色を目にしていく二人。しかし旅は順風満帆にはいくはずもなく、警官に追われたりガス欠になったりトラブル続き。そんな危険な目に遭いながらも、出会う人々と心を通わせ、自分たちの居場所を見つけていく。やがて無鉄砲で考えなしの旅は、マイクとチックにとって一生忘れることのできないものになっていく―。