幼くして豊臣秀吉に才を認められ、秀吉の小姓となった石田三成。成長し大名にとりたてられた三成は自分の石高の半分をもって、猛将として名を馳せた牢人・島左近を家来に乞う。秀吉に忠誠を誓いながらも、利害によって天下を治めることに疑問を感じ正義で世の中を変えようとする三成の姿に、左近は「天下悉く利に走るとき、ひとり逆しまに走るのは男として面白い」と配下に入る。伊賀の忍び・初芽も、“犬”として三成に仕えることになる。
秀吉の体調が思わしくない。天下取りの野望を抱く徳川家康は、秀吉の不興を買う小早川秀秋や他の秀吉恩顧の武将たちに、言葉巧みに取り入っていく。三成は、そんな家康が気にくわない。
1598年8月、秀吉逝去。翌1599年閏3月、大老・前田利家も亡くなると、先の朝鮮出兵時から三成に恨みを持つ福島正則、加藤清正ら秀吉子飼いの七人党が、三成の屋敷を襲撃する。三成は家康の屋敷に逃げ込み難を逃れるが、このことで佐和山城に蟄居。家康の影響力が増していく。
1600年6月、家康が上杉討伐に向かう。上杉家臣・直江兼続と家康の挟み撃ちを図っていた三成は、盟友・大谷刑部らを引き込み、毛利輝元を総大将に立て挙兵。三成の西軍、家康の東軍が、覇権をかけて動き出す。1600年9月15日。決戦の地は関ヶ原。三成は、いかにして家康と世紀の合戦を戦うのか―。
新着映画情報
岡田准一 |
監督:原田眞人 |
2017/日本/シネマスコープ/149分 |
日本の未来を決した、わずか6時間の戦い。 誰もが知る「関ヶ原」の誰も知らない真実――
歴史小説界の巨星・司馬遼太郎原作『関ケ原』を、「クライマーズ・ハイ」「日本のいちばん長い日」などの原田眞人監督が完全映画化。出演は、西軍を率いる石田三成役に岡田准一、東軍を率いる徳川家康役を役所広司が演じる。
<関ヶ原の戦いとは?>
1600年9月15日、関ヶ原が主戦場となった合戦。
「官僚派」の代表格・石田三成と「武断派」の武将たちは、豊臣秀吉が命じた「朝鮮出兵」をきっかけに対立を深めていった。やがて名だたる大名が、三成率いる「西軍」と、家康率いる「東軍」に分かれ、関ヶ原で激突。まさに日本を二分し、今なお“天下分け目の関ヶ原”と語られる、歴史の節目の戦いとなった。
©2017「関ヶ原」製作委員会