京都・頂法寺六角堂の花僧で立花の名手、専好は、天下統一を目指す織田信長の前で花をいけ、居合わせた千利休らの心をつかむが、思わぬ失態が信長の怒りを買い、あわや打ち首に……。そのとき、軽妙な機転で彼を救ったのは、豊臣秀吉だった。そんな出会いから十数年。秀吉の治世のもと戦乱は収まり、専好と利休は無二の友として互いの道を高め合った。だが天下人となった秀吉の驕りは嵩じ、利休を自害に追い込み、専好を慕う町衆の命までもが次々と奪われていく。ついに専好は立ち上がった。手にしたのは、刃(やいば)ではなく花。前田利家邸を舞台に、池坊専好が太閤秀吉に仕掛けた一世一代の「戦さ」とは――。
新着映画情報
野村萬斎 |
監督:篠原哲雄 |
2017/日本/127分 |
戦国時代、天下人秀吉をギャフンと言わせた “けったいな”男 その名は池坊専好
1594(文禄3)年に、初代・池坊専好が前田利家邸で巨大な松をいけて秀吉から称賛されたとの記録があり、華道家元池坊ではその花で専好が秀吉を諫めた・・・という伝説が生きている。本作はその伝説をもとに書かれた小説を脚本家・森下佳子(「JIN-仁-」「おんな城主 直虎」)が大幅に改訂して作り上げた物語。専好を演じるのは狂言師・野村萬斎、秀吉には歌舞伎俳優・市川猿之助、信長に中井貴一、利家に佐々木蔵之介、利休に佐藤浩市。伝統芸能の第一人者から映画界を代表する俳優までもが豪華にコラボレーションする。監督は、藤沢周平原作の「山桜」や「小川の辺」など時代劇でもその手腕をみせた篠原哲雄。
©2017「花戦さ」製作委員会