「もう1年になる? 桐山君が初めてこの家に来てから」とあかりに言われ、「お世話になってます」と頭を下げる零。今では川本家の家族の一員のように、3姉妹と自然に食卓を囲んでいる。
今年も獅子王戦トーナメントの季節が始まるが、零の周りの棋士たちに様々な試練が降りかかる。まずは義理の父の幸田が、頭のケガで緊急入院して不戦敗となる。引きこもってゲームばかりしている息子の歩を叱ったら、反対に突き飛ばされてしまったのだ。香子も派遣もバイトも続かず、後藤への想いを持て余し、幸田家は崩壊へと向かっていた。
一方、後藤は入院中の妻の容体に心を痛め、実は難病を抱えている二海堂はそれでも闘いたいと願っていた。初タイトルを目指す島田は故郷の山形の人々の期待に押し潰されそうになり、将棋の神の子と恐れられる宗谷でさえも、ある重大な秘密を抱えていた。
そんな中、川本家にも次々と事件が襲いかかる。次女のひなたのクラスでいじめが始まり、さらに3姉妹を捨てた父親が現れ、耳を疑う要求を突きつけたのだ。大切な人たちを守るため強くなるしかない。新たな決意のもとトーナメントに挑む零──。
新着映画情報
神木隆之介 |
監督:大友啓史 |
2017/日本/139分 |
闘う、愛したい、生きる。
若き天才ともてはやされる17歳の将棋のプロ棋士、桐山零。しかし彼には、家も家族も居場所も──何もなかった。
羽海野(うみの)チカのベストセラーコミック『3月のライオン』を神木隆之介主演で、「るろうに剣心」シリーズの大友啓史監督が実写映画化。原作は現在も連載中のため、映画は誰も知らない最終章にたどり着く。羽海野チカが考えていた結末を受け取り、大友監督が紡ぎだしたラストとは──?
©2017映画「3月のライオン」製作委員会