若くしてビクトリア医院の脳外科副主任の座を得たトン。3週間前に行った腫瘍切除オペでのミスから患者に後遺症が残ってしまい、彼女は患者への対処などで大きな疲労とプレッシャーを感じていた。
そんなとき、武装強盗事件に関与する容疑者シュンが救急救命室へ担ぎ込まれる。シュンは刑事が発砲した銃弾を頭に受けていたが、奇跡的に弾は脳をかすめ、左の前頭葉に残っていた。摘出手術開始の直前、麻酔中にも関わらず、突然目覚めたシュンは「手術は受けない」と拒否。彼は時間を引き延ばし、密かに仲間の助けを待っていたのだ。
そんなシュンを常に監視する男がいた。香港警察のチャン警部はシュンから強盗計画を吐かせるため、部下に銃で脅すことを指示したが、部下はシュンに発砲。そこで「シュンが銃を奪おうとした」という嘘の供述を画策するため、シュンの指紋を銃に付け、証拠をねつ造しようとしていた。一方のシュンは「手術すべきか、友人に相談したい」などと、トンとチャン警部を挑発し始めるのだった。
新着映画情報
ルイス・クー |
監督:ジョニー・トー |
2016/香港・中国/シネマスコープ/5.1ch/88分 |
ふたりの男とひとりの女。駆け引きの弾丸が、今、放たれる──
「ヒーロー・ネバー・ダイ」(98)「ザ・ミッション/非情の掟」(99)などで知られる“香港ノワールの巨匠”ジョニー・トー監督が自身の製作会社、ミルキーウェイ・イメージ(銀河映像)設立20周年記念作品として贈るサスペンス・アクション。巨大病院のワンフロアを舞台に、強盗事件の容疑者、刑事、外科医の三社三様の駆け引きをスリリング且つスタイリッシュに描いていく。
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