1950年代後半のドイツ・フランクフルト。検事長フリッツ・バウアーはナチスによる戦争犯罪の告発に執念を燃やしていたが、未だ大勢の元ナチス党員が政治の中枢に残りあらゆる捜査は遅々として進まなかった。そんなある日、バウアーのもとに数百万人のユダヤ人を強制収容所送りにした親衛隊中佐アドルフ・アイヒマン潜伏に関する手紙が届く。アイヒマンの罪をドイツで裁くため、ナチス残党が巣食うドイツの捜査機関を避け、イスラエルの諜報機関モサドにコンタクトをとりアイヒマンを追い詰めていく。しかしその頃、フランクフルトではバウアーの敵対勢力が、彼の失脚を狙って狡猾な謀略を巡らせていた…。
新着映画情報
『アイヒマンを追え! ナチスがもっとも畏れた男』
原題:Der Staat gegen Fritz Bauer / The People vs Fritz Bauer
配 給 : | クロックワークス/アルバトロス・フィルム |
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公式HP: | 別ウィンドウで公式HPを表示 |
公開日: | 2017年01月07日 |
映画館: | Bunkamuraル・シネマ、ヒューマントラストシネマ有楽町ほか全国公開 |
ブルクハルト・クラウスナー |
監督:ラース・クラウメ |
2015/ドイツ/ドイツ語・英語・イディッシュ語・スペイン語/シネマスコープ/105分 |
アウシュビッツ裁判へと繋がる“極秘作戦”が半世紀を経て初めて明かされる
ナチスの戦争犯罪の徹底追及に人生を捧げたフリッツ・バウアーの孤高の闘いを、モサドや敵対勢力との息づまる駆け引きを絡めて描いた上質なサスペンス・ドラマ。主人公フリッツ・バウアーを演じるのは「パリよ、永遠に」「ヒトラー暗殺、13分の誤算」のブルクハルト・クラウスナー。
実在のフリッツ・バウアーはユダヤ人ということもあり、若いときは迫害や強制収容所への収容、強制移住を余儀なくされてきた。しかし、戦後新たな民主主義の確立を後押しするため、ナチス支配の爪あとがまだ残るドイツに戻り、ヘッセン州の検事総長としてアイヒマン拘束に関わり、フランクフルト・アウシュヴィッツ裁判の実現のため重要な貢献をした。
©2015 zero one film / TERZ Film