20世紀初頭、ベル・エポック期のフランス。白人芸人フティットと、黒人芸人ショコラによるかつてないコンビがサーカスで大衆の人気を集めていた。二人の噂はパリにおよび、彼らは名門ヌーヴォー・シルクの専属となる。瞬く間にトップの座に躍りでた彼らは一世を風靡するが、人種差別の根は深く、ショコラはその苦しみから逃れるように酒とギャンブルに溺れていく――。
新着映画情報
『ショコラ 〜君がいて、僕がいる〜』
原題:Chocolat
配 給 : | 東北新社 STAR CHANNEL MOVIES |
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公開日: | 2017年01月21日 |
映画館: | シネスイッチ銀座ほか全国ロードショー |
オマール・シー |
監督:ロシュディ・ゼム |
2015年/フランス/119分/PG12 |
俺たちは、ふたりで一つだ。
本作の原案となったのは、歴史家ジェラール・ノワリエルによる著書『ショコラ――歴史から消し去られたある黒人芸人の数奇な生涯』(集英社インターナショナルより2017年1月刊行予定)。その名声にもかかわらず忘れられたショコラことラファエル・パディーヤ(1868? - 1917)の軌跡を、数少ない史料から丹念に再構築した伝記である。
ショコラの成功と転落の人生を映画化した本作は、奴隷の子として生まれてから一生涯差別を受け続けた彼の苦悩を描くとともに、時にはショコラの天性の才能に嫉妬しながらも、かけがえのない相方であるショコラを見捨てなかったフティットの“コンビ愛”と、どんなに周囲の偏見の目にさらされようとショコラに寄り添った妻マリーの”夫婦愛“をも映し出す。ショコラを演じるのは、日本でも大ヒットを記録した「最強のふたり」で黒人として初めてセザール賞最優秀主演男優賞を受賞したオマール・シー。相方のフティット役には、喜劇王チャーリー・チャップリンの実孫、ジェームス・ティエレ。監督は、自身も俳優であり「デイズ・オブ・グローリー」(06)でカンヌ映画祭最優秀男優賞を受賞したロシュディ・ゼム。
©2016 Gaumont / Mandarin Cinéma / Korokoro / M6 Films