1945年5月、デンマーク。ナチス・ドイツ降伏の後、ドイツ軍が海岸線に埋めた地雷撤去のため、捕虜のドイツ兵たちが駆り出されたが、その多くが10代の少年兵たちだった。彼らは爆弾処理の最低限の訓練しか受けないまま、 200万個の地雷撤去のためにデンマーク西海岸へと送られる。そこで彼らを迎えたデンマーク軍軍曹ラスムスンは、ナチス・ドイツによる5年間に及ぶ侵略を受け、ドイツ人たちを憎悪していた。彼は少年兵たちに食べ物も与えず、地雷を探させるため毎日浜辺に向かわせていた。少年たちは祖国に帰る日を夢見て過酷な任務に取り組むが、飢えや体調不良に苦しみ、地雷の爆発によってひとり、またひとりと命を落としていく。そんな様子を見ているうちに、ラスムスンの心に葛藤が生まれはじめる…。
新着映画情報
『ヒトラーの忘れもの』
原題:Under Sandet / Land of Mine
配 給 : | キノフィルムズ |
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公式HP: | 別ウィンドウで公式HPを表示 |
公開日: | 2016年12月17日 |
映画館: | シネスイッチ銀座ほか全国順次ロードショー |
ローラン・ムラ |
監督:マルティン・サンフィリート |
2015/デンマーク・ドイツ/ドイツ語・デンマーク語・英語/シネマスコープ/5.1ch/101分/字幕翻訳:吉川美奈子 |
ナチが埋めた200 万個の地雷を撤去したのは、 異国に置き去られたドイツ少年兵たちだった──
歴史上の事実でありながら、デンマーク国内でもほとんど知られていなかった悲劇を題材にした本作は、デンマークのアカデミー賞にあたるロバート賞で作品賞や監督賞を含む最多6部門を受賞。さらに本年度、第89回アカデミー賞®外国語映画賞のデンマーク代表作品として選出されている。監督は本作で長編映画3作目となるマルティン・サンフィリート。次回作にジャレッド・レトー、浅野忠信、椎名桔平を迎え、第二次大戦後の日本のヤクザ社会に身を投じるアメリカ人兵士の運命を描く「The Outsider(原題)」が控える注目の新鋭。
●2015年、第28 回東京国際映画祭(最優秀男優賞受賞)上映時タイトル「地雷と少年兵」
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