ルドルフは飼い犬のダルメシアンにしか興味がない風変わりな大富豪。ある夜、親族を招いて−その親族たちはルドルフの死をみこして遺産を虎視眈々と狙っている−晩餐会を開いたが、その晩餐メニューとは飼い犬にはキャビア、人間にはただの骨というものだった。招かれた親族たちはその扱いに怒り狂う。 そうこうしている内にルドルフの常連の売春婦達−レインボウ・ガールと呼ばれる虹色のドレスに身を包んだグラマーな美女達−が到着する。招待客を差し置いてどんちゃん騒ぎをするルドルフだったが、心臓発作を起こし昏睡状態に陥ってしまう。
親族たちは弁護士のもとに集まり、遺言はどうなっているのかと言い争うが、ルドルフは昏睡状態にあるもののまだ生きているためなすすべがなく、同じく風変わりな甥のメレアーグラに全ての遺産が渡ってしまうのではないかと気が気では無かった。メレアーグラは遅れてその場に着くも、親族たちのやり取りを裏で聞いてしまい、愛犬クロノスと共にその場を静かに去ってしまう。
5年後――、メレアーグラはコソ泥のディマと地下下水道で暮らしていた。愛犬のクロノスは既に死んでしまっている。二人はメレアーグラの叔父ルドルフの死と相続できるであろう遺産を待ちわびて日々を暮らしていたのだが・・・。
新着映画情報
『ホドロフスキーの虹泥棒』
原題:The Rainbow Thief
配 給 : | アーク・フィルムズ |
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公式HP: | 別ウィンドウで公式HPを表示 |
公開日: | 2016年11月12日 |
映画館: | 渋谷アップリンクほか全国順次公開 |
ピーター・オトゥール |
監督:アレハンドロ・ホドロフスキー |
1990/イギリス/ビスタ/ステレオ/92分 |
人生は、空にかかるあの虹のように
「エルトポ」「ホーリー・マウンテン」の鬼才アレハンドロ・ホドロフスキー監督が、アカデミー賞®名誉賞受賞ピーター・オトゥール、ゴールデン・グローブ賞主演男優賞受賞オマー・シャリーフ、そしてドラキュラ伯爵役や「ロード・オブ・ザ・リング」シリーズや「スター・ウォーズ」シリーズへの出演も記憶に新しいクリストファー・リーという今は亡き名優3人を配し、「サンタ・サングレ/聖なる血」に続く長編第6作目として1990年に監督した初のメジャー資本作品。本作はヨーロッパでは公開(87分版)されたもののアメリカでは未公開であり、日本においても完全未公開のままであった。今回、ホドロフスキー監督監修による「ディレクターズ・カット版」(92分版)にて日本初公開となる。
©1990 Rink Anstalt / ©1997 Pueblo Film Licensing Ltd