憧れのサンパウロ交響楽団のオーディションに落ちたヴァイオリニストのラエルチ。失意のなか生活のためにスラム街の学校で音楽教師を始めるが、5分たりとも静かにできない子供たちに愕然とする。ある時、ギャングに襲われたラエルチは、見事な演奏で逆襲する。感動したギャングが銃をおろしたと聞いた子供たちは、暴力以外に人を変える力があることを知る。やがて子供たちは音楽の与えてくれる喜びに気付き、ラエルチもまた情熱を取り戻す。そんな矢先、校長から次の演奏会で最高の演奏ができなければ、学校の存続は難しいと告げられる。一世一代のステージにしようと張り切るラエルチと子供たちに、思わぬ事件が待ち受けていた──。
新着映画情報
『ストリート・オーケストラ』
原題:Tudo Que Aprendemos Juntos / The Violin Teacher
配 給 : | ギャガ |
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公式HP: | 別ウィンドウで公式HPを表示 |
公開日: | 2016年08月13日 |
映画館: | ヒューマントラストシネマ有楽町ほか全国順次ロードショー |
ラザロ・ハーモス |
監督:セルジオ・マシャード |
2015/ブラジル/ポルトガル語/シネマスコープ/5.1ch/103分/字幕翻訳:蓮見玲子 |
奏でよ、希望を!拓け、未来を!
楽器の持ち方も知らない、楽譜も読めない。モーツァルトとベートーベンの違いなんて、さっぱりわからない。ここは、サンパウロ最大のスラム街、エリオポリスの公立学校。今日を生き延びるだけで精いっぱいの子供たちにとって、クラシック音楽なんて何の役にも立たなかった。その先生に出会うまでは──。
ロカルノ国際映画祭を皮切りに、世界に喝采の輪を広げている実話から生まれた感動作。暴力が最大の力だと信じていたスラム街の子供たちが、ある教師から音楽にも人を変える力があることを教えられる。厳しい練習にのめり込み、メキメキと上達していく子供たちは、クラシック音楽でスラム街の闇と闘い始める。監督は、不朽の名作「セントラル・ステーション」で助監督を務めたセルジオ・マシャード。教師役には、ブラジル最高の俳優で自身もスラム街出身の俳優ラザロ・ハーモス。個性豊かな子供たちは700名以上のオーディションから選ばれた。
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