今から250年前の江戸時代。金欠の仙台藩は百姓や町人へ容赦なく重税を課し、破産と夜逃げが相次いでいた。さびれ果てた小さな宿場町・吉岡宿で、町の将来を心配する、造り酒屋の穀田屋十三郎は、知恵者の茶師・菅原屋篤平治から宿場復興の秘策を打ち明けられる。それは藩に大金を貸し付け利息を巻き上げるという、百姓が搾取される側から搾取する側に回る逆転の発想であった。計画が明るみに出れば打ち首確実。千両(=3億円)の大金を水面下で集める前代未聞の頭脳戦が始まった。「この行いを決して末代まで決して人様に自慢してはならない」という“つつしみの掟”を自らに課しながら、十三郎とその弟の浅野屋甚内、そして宿場町の仲間たちは、己を捨てて、ただ町のため、人のため、私財を投げ打ち悲願に挑む!
新着映画情報
阿部サダヲ |
監督:中村義洋 |
2016/日本/129分 |
ゼニと頭は、使いよう。
原作は、2010年に映画化されたベストセラー『武士の家計簿』などの著作で知られる磯田道史の近著『無私の日本人』の一編『穀田屋十三郎』。江戸時代、実在した人々の奇跡と感動の秘話を、「ゴールデンスランバー」「予告犯」の中村義洋監督がユーモアたっぷりに映画化。出演は、主人公・穀田屋十三郎に阿部サダヲ、町一番の知恵者・菅原屋篤平治に瑛太、そして十三郎の弟・浅野屋甚内には妻夫木聡。フィギュアスケーターの羽生結弦が、映画のタイトルにもなっている“殿”である、仙台藩藩主・伊達重村役で出演していることも話題に。
©2016「殿、利息でござる!」製作委員会