魔法の鏡に向かって、女王が訪ねる。「鏡よ、鏡。この世で一番美しいのは誰―?」
かつて、その美貌と邪悪な力で世界を闇に包んだラヴェンナ女王は、白雪姫<スノーホワイト>とハンターのエリックの手によって滅ぼされ、世界に平和が訪れたはずだった...。だが人々は知らなかった。ラヴェンナ女王には、さらに強力な魔力を持つ“氷の女王”フレイヤという妹がいた事を…。
それは、白雪姫=スノーホワイトがこの世に生まれる、何年も前のこと――。
魔法の鏡を手に入れたラヴェンナ女王は、周囲の王国を次々と乗っ取っていき、その一族は無敵の存在として人々に恐れられていた。ラヴェンナの妹フレイヤは、姉とは違って穏やかな性格だったが、婚約者のいる家臣と恋におちてしまい、子どもを出産する。しかし、密かに愛を貫こうとした矢先、生まれた赤ん坊は死亡し、フレイヤは悲しみと怒りで自暴自棄になってしまう。彼女が悲しみと引き換えに手に入れたのは、強力な魔力だった。一瞬にして目の前の相手を凍らせ、氷を自在に操るようになったフレイヤからは、かつての人間的な温もりは消え失せていた。北の地へ向かった彼女は、氷の女王として新たな王国を築き始める。
フレイヤは各地から子どもたちを捕らえては、厳しい訓練を課し、自国の軍隊へと育て上げていった。軍隊の掟は、女王への「忠誠」、そして「誰も愛してはならない」だ。フレイヤの軍隊は、さらに北へ、北へと進撃していく。戦闘訓練を経て、子どもだったエリックとサラは立派な兵士として成長していた。掟に反し、密かに恋心を抱き合っていた彼らは、脱走を決意。しかしその計画がばれてしまい、怒ったフレイヤが二人の間に氷の壁を作る。エリックは壁の向こうでサラが殺されるのを目撃し、自らも川に投げ捨てられるのだった。
それから7年の時が流れた――。
ラヴェンナがスノーホワイトとエリックに滅ぼされ、南の国はスノーホワイトが広大な土地を治めていた。そんな折、魔法の鏡を聖域に安置しようと運んでいたスノーホワイトの軍が何者かに襲われ、鏡が持ち去られてしまう。邪悪な力の源である鏡が、心悪しき者の手に渡る事を恐れたウィリアム王子は、鏡の捜索をエリックに依頼する。ドワーフの騎士2人と共に鏡の行方を探す旅に出たエリックは、旅の途中、フレイヤの軍と遭遇、そこにサラの姿を見つける。サラは、無事に生きていた……。かつて氷の壁の向こうに見えた情景は、フレイヤが作った幻だったのだ。サラもやはり、氷の壁によってエリックが自分を裏切る姿を見せられ、7年間、城に幽閉されていたという。
サラに、新たなドワーフの女たちも加わったエリックの一行は、魔法の鏡を持ち去ったゴブリンが暮らす森に入る。ゴブリンとの激しい戦いの果てに、鏡を取り戻したエリックとサラだったが、そこに現れたのはフレイヤとその一軍だった。サラは、フレイヤの回し者だったのか……?フレイヤに命令されるがままに、エリックに矢を放つサラ。その矢は彼の胸に命中し、魔法の鏡はフレイヤの手に渡ってしまった。フレイヤが城に持ち帰った鏡からラヴェンナが姿を現した。魔法の鏡の中に閉じ込められていた彼女が、ついに甦ったのだ――。
新着映画情報
『スノーホワイト/氷の王国』
原題:The Huntsman: Winter’s War
配 給 : | 東宝東和 |
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公式HP: | 別ウィンドウで公式HPを表示 |
公開日: | 2016年05月27日 |
映画館: | TOHOシネマズ 日劇ほか全国ロードショー |
クリス・ヘムズワース |
監督:セドリック・ニコラス=トロイヤン |
2016/アメリカ/シネマスコープ/114分/字幕翻訳:古田由紀子/吹替翻訳:栗原とみ子 |
この世で一番美しく、邪悪な姉妹が目覚める。
グリム童話の名作『白雪姫』に大胆なアレンジを加え映画化し、全世界で大ヒットを記録したアクション・アドベンチャー「スノーホワイト」(12)。続編となる最新作では、“邪悪な女王”ラヴェンナ役のシャーリーズ・セロン、“ハンター”エリック役のクリス・ヘムズワースといったシリーズオリジナルのキャストに加え、新たに“氷の女王”フレイヤ役でエミリー・ブラント、“戦士”サラ役でジェシカ・チャステインが参戦。圧倒的な映像美と壮大なスケールで、『白雪姫』の背後に隠されていた壮大な物語が明らかになる。
© Universal Pictures