激烈な内戦で荒廃したスコットランド。反乱軍の攻勢で窮地に陥った国を救ったのは、ダンカン王への忠誠を誓うグラミスの領主マクベスだった。獅子奮迅の活躍で敵将を切り捨てたマクベスと戦友のバンクォーは、その岐路、3人の魔女と出くわす。魔女たちは、マクベスがコーダーの領主となって出世し、スコットランド王になるだろうと告げ、さらにバンクォーの子孫が未来の王になると言い残して、忽然と霧の中に消えていった。すると、ダンカン王の使者が現れ、魔女の予言どおり、マクベスはコーダーの領主に任じられた。
こうした事の次第を記したマクベスからの手紙を受け取った夫人は、幼い我が子を亡くした悲しみを振り払い、愛する夫を王位に就かせるために一計を案じる。マクベスの領地であるインヴァネスにやって来るダンカン王を暗殺しようというのだ。その恐ろしい計画を聞かされたマクベスは、「私たちの未来が今夜決まるのです」という妻の邪悪な囁きに激しく動揺する。まもなくダンカン王がインヴァネスに到着し、盛大な祝宴が催された。勝利の美酒に酔いしれたダンカン王は、諸侯が居並ぶその場で長男のマルコム王子に王位を継がせると宣言する。その真夜中、ダンカン王が眠るテントへと忍び込んだマクベスは、敬愛する王の胸に何度も探検を突き刺した。
こうしてマクベスは王位に就き、夫人とともに栄華の絶頂を極めるが、はてしなく湧き起こる不安と絶望に心を蝕まれたふたりは、後戻りできな破滅的な運命をたどっていくのだった──。
新着映画情報
マイケル・ファスベンダー |
監督:ジャスティン・カーゼル |
2015/イギリス/113分/PG12 |
夫が王になった時、2人の運命が狂い出す。
『ハムレット』『オセロ』『リア王』と並ぶ、シェイクスピアの4大悲劇のひとつ『マクベス』を、「英国王のスピーチ」の製作陣が映画化。マクベスを演じるのは「スティーブ・ジョブズ」のマイケル・ファスベンダー、マクベス夫人に「エディット・ピアフ〜愛の讃歌〜」のマリオン・コティヤール。メガホンを取ったのはオーストラリア出身の新鋭ジャスティン・カーゼル。
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