わずか7日でその幕を閉じた、昭和64年。その間に起きた少女誘拐殺人事件、通称「ロクヨン」。少女の死亡、未解決のままという県警最大の汚点として14年が過ぎ、時効まであと一年と迫っていた。
事件当時、刑事部に所属し「ロクヨン」の捜査にもあたった三上義信は警務部広報室に広報官として異動していた。匿名問題を巡る記者クラブとの確執、キャリア上司との闘い、刑事部と警務部の対立のさなか、ロクヨンをなぞるような新たな誘拐事件が発生。刑事部と警務部の軋轢、未解決のロクヨンと新たな誘拐事件の関係、そして失踪中の三上の一人娘の行方――。怒涛の、そして驚愕の展開が次々と三上を襲う。
新着映画情報
佐藤浩市 |
監督:瀬々敬久 |
2016/日本/シネマスコープ/121分 |
犯人は、まだ昭和にいる。
2012年「週刊文春ミステリーベスト10」第1位、2013年「このミステリーがすごい!」第1位などに輝いた、横山秀夫の『64(ロクヨン)』を、前後編2部作のエンタテインメント超大作として映画化。
かつては刑事部の刑事、現在は警務部の広報官として、昭和64年に発生した未解決の少女誘拐殺人事件、通称「ロクヨン」に挑む主人公・三上義信に、佐藤浩市。三上の部下として奔走する広報室係長・諏訪に綾野剛。諏訪と共に三上を支える広報室婦警・美雲に榮倉奈々。広報室と対立する県警記者クラブを取りまとめる東洋新聞キャップ・秋川に瑛太。「ロクヨン」事件被害者の父・雨宮芳男を永瀬正敏。三上の刑事時代の上司で、かつて「ロクヨン」追尾班長も務めた捜査一課長・松岡勝俊に三浦友和。そのほか、夏川結衣、緒形直人、窪田正孝、坂口健太郎、椎名桔平、滝藤賢一、奥田瑛二、仲村トオル、吉岡秀隆、などベテランから若手まで主演級の俳優陣が、いずれも物語の重要な役柄として出演。さらに、エンディングで流れる主題歌『風は止んだ』を担当したのは小田和正。監督は、「ヘヴンズ ストーリー」(10年)で第61回ベルリン国際映画祭・国際批評家連盟賞を受賞するなど世界的にもその実力が評価されている瀬々敬久。
「64-ロクヨン-後編」6月11日公開