1999年。山西省汾陽(フェンヤン)。小学校教師のタオは、炭鉱で働くリャンズーと実業家のジンシェンの、二人の幼なじみから想いを寄せられていた。やがてタオはジンシェンからのプロポーズを受け、男の子を授かる。ジンシェンは息子をドルにちなんで、“ダオラー”と名付けた。
2014年。タオはジンシェンと離婚し、一人汾陽に暮らしていた。ダオラーは父親のジンシェンに引き取られ、上海の国際小学校に通っている。ある日突然、タオを襲う父親の死。タオは葬儀に出席するためダオラーを汾陽へ呼び戻す。会えなかった息子との時間を埋めようとするタオだったが、彼がジンシェンと共にオーストラリアに移住することを知らされる。
2025年。オーストラリア。19歳のダオラーは長い海外生活で中国語が話せなくなっていた。父親と確執が生まれ自らのアイデンティティを見失うなか、香港から移住してきた中国語教師ミアとの出会いを機に、かすかに記憶する母親の面影を探しはじめる―。
新着映画情報
『山河ノスタルジア』
原題:山河故人 / Mountains May Depart
配 給 : | ビターズ・エンド / オフィス北野 |
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公式HP: | 別ウィンドウで公式HPを表示 |
公開日: | 2016年04月23日 |
映画館: | Bunkamuraル・シネマほか全国順次公開 |
チャオ・タオ |
監督:ジャ・ジャンクー |
2015/中国・日本・フランス/中国語・英語/125分 |
過去、現在、そして未来。ずっとあなたを想いつづける。
「長江哀歌」(06)の名匠ジャ・ジャンクーが、急速に発展する中国の片隅で、時代の波に翻弄されても変わることのない母と子の強い愛を、1999年から2025年までの26年間を通して描き出す壮大なる叙事詩。25歳から50歳に至るヒロインのタオを演じたのは、ジャ・ジャンクー作品のミューズであるチャオ・タオ。
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