人類による3度目の有人火星探査ミッションは、猛烈な嵐が吹き荒れたため中止に追い込まれた。撤収の最中、マーク・ワトニーに突風で吹き飛ばされた通信アンテナが直撃。彼は遥か彼方に飛ばされ嵐のなかへ姿を消した。ワトニーは死亡したと判断され、ルイス船長らクルー5人は宇宙船ヘルメス号で地球への帰途につき、NASAのサンダース長官も記者会見でワトニーの死を発表した。ところが―、奇跡的にワトニーは生きていた。かろうじて砂漠からハブ(人工居住施設)に戻った彼は、絶望的な現実を思い知らされる。ハブには31日分の食料しかなく、次の探査ミッションのクルーが火星にやってくるのは4年後だ。それまで生き抜くためには、酸素や水を作り出すところから始めなければならない。植物学者でメカニカル・エンジニアのワトニーは、ありったけの科学的知識と持ち前のポジティブ思考によって、ハードルを一つ一つ乗り越えいく。一方、NASAでは、火星の衛星画像に動く物体が映り、ワトニーの無事が確認される。やがて火星とNASAとの通信が可能になるが、救出作戦は思いがけないトラブルに見舞われ、火星のワトニーも再び絶望的な状況に―。
新着映画情報
マット・デイモン |
監督:リドリー・スコット |
2015/アメリカ/シネマスコープ/142分 |
70億人が、彼の還りを待っている。
巨匠リドリー・スコットとマット・デイモンの初タッグがついに実現。原作は新人作家アンディ・ウィアーによる驚異的なベストセラー小説『火星の人』。リドリー・スコットが圧倒的なリアリティとスリルみなぎるヴィジュアルを創出し、マット・デイモンが火星にひとり取り残され究極の極限状態においても、ポジティブ思考でユーモアを失わない主人公マーク・ワトニーを魅力的に体現する。そして絶望的な火星での孤独なサバイバル・ドラマは、地球上の全人類が一致団結する救出作戦へと発展。
©2015 Twentieth Century Fox Film