1940年6月。ドイツ軍の爆撃にさらされ、パリは無防備都市となった。フランス中部の町ビュシーにパリからの避難民が到着した頃、独仏休戦協定が結ばれ、フランスはドイツの支配下に置かれる。結婚して3年、戦地に赴いた夫を待つリュシルは、厳格な義母と大きな屋敷で窮屈な生活を送っていた。その屋敷に、ドイツ軍の中尉ブルーノが滞在することになる。心すさむ占領下の生活で、ピアノと音楽への愛を共有する二人は、いつしか互いの存在だけが心のよりどころになっていく。それは同時に、狭い世界に生きる従順な女性だったリュシルが、より広い世界へと目を向ける転機にもなっていくのだった―。
新着映画情報
『フランス組曲』
原題:Suite Française
配 給 : | ロングライド |
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公開日: | 2016年01月08日 |
映画館: | TOHOシネマズ シャンテほか全国ロードショー |
ミシェル・ウィリアムズ |
監督:ソウル・ディブ |
2014/イギリス・フランス・ベルギー/英語・仏語・独語/シネマスコープ/5.1ch/107分/字幕翻訳:高内朝子/PG-12 |
その旋律は、あなたのもとへと連れ戻す
第二次大戦中のドイツ占領下フランスの田舎町を舞台に、ピアノの音色が結びつけたフランス人女性とドイツ将校との許されざる愛の物語を中心に、過酷な状況下で懸命に生きる人々の姿を壮大なスケールで描き出す。監督・脚本は「ある公爵夫人の生涯」のソウル・ディブ。主演は「マリリン 7日間の恋」のミシェル・ウィリアムズ、共演に「君と歩く世界」のマティアス・スーナールツ、「イングリッシュ・ペイシェント」のクリスティン・スコット・トーマス。
原作は、1942年アウシュヴィッツで生涯を閉じた作家イレーヌ・ネミロフスキーによる未完の小説『フランス組曲』。形見として娘が保管していたトランクには、彼女のノート(未完の小説『フランス組曲』の原稿)が眠っていた。命がけで綴られた原稿が60 年の歳月を経て世に出るや瞬く間に話題となり2004 年にフランスの四大文学賞の一つルノードー賞を受賞(死後授賞は創設以来初めて)。
Photo:Steffan Hill ©2014 SUITE DISTRIBUTION LIMITED