1948年8月9日。長崎で助産婦をして暮らす伸子の前に、3年前に原爆で亡くしたはずの息子・浩二がひょっこり現れる。「母さんは諦めが悪いからなかなか出てこられなかったんだよ」。
その日から、浩二は時々伸子の前に現れるようになる。二人はたくさんの話をするが、一番の関心は浩二の恋人・町子のことだった。「いつかあの子の幸せも考えなきゃね」。そんなふたりの時間は、奇妙だったけれど、楽しかった。その幸せは永遠に続くようにみえたが―。
新着映画情報
吉永小百合 |
監督:山田洋次 |
2015/日本 |
やさしくて、悲しい。山田洋次監督初のファンタジー。
作家・井上ひさしが広島を舞台に描いた戯曲『父と暮せば』と対になる作品として、戦後70年の今年、山田洋次監督が長崎を舞台に描く「母と暮せば」。母・伸子役に吉永小百合、息子の浩二役に二宮和也、そして浩二の恋人・町子役に黒木華。音楽は、山田監督作品への初参加となる坂本龍一。
©2015「母と暮せば」製作委員会