夫の優介が失踪してから3年、妻の瑞希のもとに夫が突然帰ってきた。帰宅した優介は瑞希に「俺、死んだよ。」と告げる。そして優介に誘われるまま、2人で旅に出る。それは夫が失踪してから、自宅に戻ってくるまでの3年間にお世話になった人々を訪ね歩く旅だった。ひとつめの町では新聞配達を生業とする孤独な初老の男性を、ふたつめの町では小さな食堂を営む夫婦を、みっつめの町では山奥の農園で暮らす家族を訪ねる2人。失われた時を巡るように、優介と一緒に過ごし、優介が見たこと、触れたこと、感じたことを、同じ気持ちで感じていく瑞希。旅を続けるうちに、瑞希はそれまで知らなかった優介の姿も知ることになる。お互いへの深い愛を、「一緒にいたい」という純粋な気持ちを改めて感じ合う2人。だが、瑞希が優介を見おくり、言えなかった「さようなら」を伝える時は刻一刻と近づいていた―。
新着映画情報
深津絵里 |
監督:黒沢 清 |
2015/日本・フランス/シネマスコープ/5.1ch/128分 |
いかないで。きえないで。このままずっと、そばにいて。
3年間、失踪していた夫が突然帰ってきた。だが、夫は「俺、死んだよ」と妻に告げる。そして、夫が過ごした最期の時間をめぐる、夫婦ふたりの旅がはじまった―。湯本香樹実が(ゆもとかずみ)の同名小説を、「アカルイミライ」「トウキョウソナタ」の黒沢清監督が映画化。第68回カンヌ国際映画祭「ある視点」部門で、日本人初となる”監督賞”を受賞。
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