10歳のジャックは、6歳になる弟のマヌエルの世話で毎日大忙し。優しいけれど、まだ若いシングルマザーの母は、恋人との時間や夜遊びを優先していた。ところが、ある事件からジャックは施設に預けられることになる。友達もできず、施設になじめないジャック。待ち続げた夏休みがようやく来るが、母から迎えが3日後になると電話が入る。がっかりしたジャックは、施設を飛び出す。夜通し歩き続けて家に着くが、母は不在でカギもない。携帯電話は留守番メッセージばかり。ジャックは母に伝言を残すと、預け先までマヌエルを迎えに行く。仕事場、ナイトクラブ、昔の恋人の事務所まで、母を捜してベルリン中を駆け回る兄第。小さな肩を寄せ合う二人は、再び母の腕の中に帰ることが出来るのか──?
新着映画情報
イヴォ・ピッツカー |
監督:エドワード・ベルガー |
2013/ドイツ/103分/字幕翻訳:吉川美奈子/PG12 |
その日、僕らは大人になることを決めた。
第64回ベルリン国際映画祭や数々の映画祭で絶賛され、観客賞や審査員賞を受賞した感動作。幼い弟と二人で母親を捜し歩く、主人公ジャックを演じるのは、これが俳優デビュー作となるイヴォ・ビッツカー。旅の果てにジャックが下す最後の決断に、誰もが自身の“大人になった瞬間”を振り返り、胸が熱くなるだろう。
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