1960年代、カリフォルニア。夏とサーフィンの歌が大ヒット、ザ・ビーチ・ボーイズは人気の頂点にいた。だが、新たな音を求めてスタジオで曲作りに専念するブライアン・ウィルソンと、ツアーを楽しむメンバーたちの間に亀裂が入り、威圧的な父との確執も深まり、ブライアンは薬物に逃避するようになる。心血を注いだアルバムの不振をシングルで挽回するが、新作へのプレッシャーから心が完全に折れてしまう。それから20余年、彼に再び希望の光をもたらしたのは、美しく聡明な女性メリンダとの出会いだった。しかし、惹かれ合う二人の間に、ブライアンのすべてを管理する精神科医ユージンが立ちはだかる。メリンダの協力のもと、遂にブライアンは自分の本当の歌を取り戻すために立ち上がるのだが──。
新着映画情報
『ラブ&マーシー 終わらないメロディー』
原題:Love & Mercy
配 給 : | KADOKAWA |
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公開日: | 2015年08月01日 |
映画館: | 角川シネマ有楽町、ヒューマントラストシネマ渋谷ほか全国ロードショー |
ジョン・キューザック |
監督:ビル・ポーラッド |
2015/アメリカ/121分/字幕翻訳:栗原とみ子/監修:萩原健太 |
いつかは、ここを出て、愛を迎えに行かなくちゃ。
「サーフィン・U.S.A.」「素敵じゃないか」「グッド・ヴァイブレーション」などの名曲を生み出したザ・ビーチ・ボーイズの中心的存在ブライアン・ウィルソン。なかでも発表当時は斬新すぎてファンや評論家を戸惑わせたスタジオ・アルバム「ペット・サウンズ」が、現在ではポピュラーミュージック史上不世出の傑作と称えられ、ポール・マッカートニー、山下達郎、村上春樹も絶賛したというのも有名な逸話だ。だが、それらの曲を作っていた時、ブライアン自身は苦悩に引き裂かれ、極限まで壊れていた。いったい何がそこまで彼を追いつめたのか?それでもなお天使の歌のごとき美しいメロディーが生まれた理由とは?数々の名曲が彩るブライアン・ウィルソンの衝撃の半生が、本人公認のもと、初の映画化。
72歳になった今も“生きる伝説”として活躍しているブライアンの半生を描いたのは、アカデミー賞®作品賞に輝いた「それでも夜は明ける」のプロデューサーのビル・ポーラッド。60年代のブライアンを演じるのは「ルビー・スパークス」のポール・ダノ。精神的に混乱と変調をきたしていくという難しい役どころに身を投じ、リアルかつ切ない圧巻の演技で絶賛された。80年代のブライアンは「推理作家ポー 最期の5日間」のジョン・キューザックが、哀愁とユーモアを添えて演じている。
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