70歳の高橋龍三は、引退した元ヤクザ。“鬼の龍三”と畏れ慕われた時代はもはや過去のもの。現在は家族にも相手にされず、社会にも居場所がなく、息子の家に肩身の狭い思いで身を寄せながら、「義理も人情もありゃしねぇ」と世知辛い世の中を嘆いている。ある日、オレオレ詐欺に引っかかったことをきっかけに、元暴走族の京浜連合と因縁めいた関係になった龍三は、「若いヤツらに勝手な真似はさせられねぇ」と、昔の仲間に招集をかける。集まったのは、プルプルと震える手で拳銃を構えるジジイ、足下がおぼつかないジジイ、未だに特攻隊気分のジジイなど7人。どうせ先は長くないのだからと盛り上がった龍三たちは勢いで「一龍会」を結成し、京浜連合のやることをことごとく邪魔しまくる。当然、京浜連合のチンピラたちは、調子に乗り始めたジジイたちを疎ましく思うようになる。そして一龍会vs.京浜連合の対立は、龍三や子分の家族を巻き込んだ一大騒動へと発展する…!
新着映画情報
藤 竜也 |
監督:北野 武 |
2015/日本/111分 |
ジジイが最高!! 金無し、先無し、怖いモノ無し! 俺たちに明日なんかいらない!!
北野武監督が、引退した元ヤクザの個性豊かなジジイたちを主人公に描く大暴れエンタテインメント。オレオレ詐欺や食品偽装問題、超高齢化社会などの時事ネタを盛り込みながらも決してシリアスに着地しない本作は、世の中への不平不満をネタにして笑い飛ばし、観ている人に元気を与えてくれる。
©2015 「龍三と七人の子分たち」 製作委員会