シャトー・ドゥ・ラ・レーヌ。日本語で“王妃の館”を意味する、パリの一流ホテルに宿泊できる超豪華ツアーに、日本から2組男女11名のツアー客たちが到着した。これまで自作の数々が映画化されている売れっ子作家・北白川右京をはじめ、美人OL、成金実業家にホステス、女装家、元詐欺師・・・と個性派揃いの面々だ。旅行会社の女社長・朝霞玲子とその社員・戸川光男引率のもと、それぞれパリ観光を楽しむツアー客たちをマイペースに振り回すのが北白川右京だった。
彼は17世紀のルイ14世を主人公にした新作小説執筆の為にツアーに参加しており、ツアーそっちのけで新作小説を構想。ひとたびインスピレーションが湧くと、我を忘れ自分の世界に没頭してしまうのだった。ルーブル美術館、ヴェルサイユ宮殿といったルイ14世の足跡を辿ることで、幾度となく“小説の神”が降り、ツアー客たちを混乱に巻き込みつつも、順調に筆を進めてゆく。
一方で、人知れず悩みと事情を抱えてパリに来たツアー客たちから悩みを打ち明けられ、時には神がかったアドバイスまでしていく。そんな中、旅が進むにつれ、右京の物語は佳境へ! その小説を回し読むツアーメンバーたちはやがてそこに書かれた17世紀の世界へと迷い込んでいく・・・。
新着映画情報
水谷豊 |
監督:橋本一 |
2014/日本/123分 |
人生は小説よりも喜劇なり。
パリを旅する“理由あり”2組男女11人のツアー客。2組のツアーが出会うことは決してゆるされない。なぜなら……倒産寸前の旅行会社が企てた、ホテルを巻き込んでのツアーの二重売り=“ダブルブッキングツアー”だった!直木賞作家・浅田次郎の長編ユーモア小説を、TVドラマ「相棒」シリーズや「臨場」シリーズの橋本一監督が映画化。主人公の天才小説家・北白川右京を演じるのは水谷豊。
©浅田次郎/集英社 ©2015「王妃の館」製作委員会