運命がくれた、今日が愛しい。
ヘイゼル・グレースは末期のガン患者。今は奇跡的に薬が効いているけれど、学校にも行けず、友だちもなく、酸素ボンベが手放せない。ある時ヘイゼルは、両親に言われていやいや参加したガン患者の集会で、片脚を切断して骨肉腫を克服したガスと出会う。ガスは独自の感性が光るヘイゼルに恋をするが、ヘイゼルは彼を傷つけまいと頑に距離を置く。そんな彼女に、素晴らしい贈りものをするガス。ヘイゼルが大好きな作家にメールを送り、返信をもらったのだ。二人は作家に招待されて、オランダへ行くことになる。ヘイゼルが知りたいと切望する、彼の小説の“その後”を教えてもらうために。
誰よりも好きなのに、“友だち”として旅立つ二人。だが、彼らを待っていたのは、作家の予想もしない言葉だった。さらに旅の最終日、ガスはヘイゼルに重大な事実を打ち明ける──。