この世にも奇妙な実話は、1984年のロサンゼルス・オリンピックで金メダルに輝いたレスリング選手、マーク・シュルツに届いた突然のオファーから始まる。有名な大財閥デュポン家の御曹司ジョン・デュポンが、自ら率いるレスリング・チーム“フォックスキャッチャー”にマークを誘い、ソウル・オリンピックでの世界制覇をめざそうと持ちかけてきたのだ。その夢のような話に飛びついたマークは破格の年俸で契約を結び、デュポンがペンシルベニア州の広大な所有地に建造した最先端の施設でトレーニングを開始する。しかしデュポンの度重なる突飛な言動、マークの精神的な混乱がエスカレートするにつれ、ふたりの主従関係はじわじわと崩壊。ついにはマークの兄で、同じく金メダリストのデイヴを巻き込み、取り返しのつかない悲劇へと突き進んでいくのだった……。
新着映画情報
スティーヴ・カレル |
監督:ベネット・ミラー |
2014/アメリカ/シネマスコープ/5.1ch/135分/字幕翻訳:稲田嵯裕里/PG12 |
なぜ大財閥の御曹司は、オリンピックの金メダリストを殺したのか?
全米を震撼させた96年の大富豪デュポン財閥御曹司による金メダリスト射殺事件を基に、「カポーティ」「マネーボール」のベネット・ミラー監督が映画化。孤独、富と名声、心の暗部でつながれた大富豪と金メダリストの心理を鮮烈に描き、カンヌ国際映画祭監督賞を受賞。ジョン・デュポンを「リトル・ミス・サンシャイン」のスティーヴ・カレル、金メダリスト兄弟の弟を「マジック・マイク」のチャニング・テイタム、兄を「アベンジャーズ」のマーク・ラファロが演じる。
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