広告業界の元エリート重役ロベルトは、2年前に失業して以来、就職活動を行ってきたが、不況の嵐が吹き荒れるなか、救いの手を差しのべてくれる人はどこにもいない。今日も旧知の会社社長に冷たくあしらわれたロベルトは、かつて新婚旅行で訪れたカルタヘナ市に車を走らせる。ところが大切な思い出の場所であるホテルは、いつの間にか博物館に成り代わっていた。折しもこの日は、古代ローマ時代の劇場の遺跡を観光スポットとしてPRする市長の記者会見の真っ最中。そのとき思わぬ事態が発生した。警備員に注意されて慌てふためいたロベルトは、はるか下の遺跡発掘現場へ転落。何と直径約1センチの鉄筋が、彼の後頭部に深々と突き刺さってしまったのだ。からくも一命は取り留めたものの、身動きがとれなくなったロベルトは、大勢のマスコミに取り囲まれ、一躍世界中が注目する時の人に…。
新着映画情報
『刺さった男』
原題:La chispa de la vida / As Luck Would Have It
配 給 : | 松竹メディア事業部 |
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公式HP: | 別ウィンドウで公式HPを表示 |
公開日: | 2014年11月22日 |
映画館: | ヒューマントラストシネマ渋谷ほか全国順次公開 |
ホセ・モタ |
監督:アレックス・デ・ラ・イグレシア |
2012/スペイン・フランス/スペイン語/94分 |
崖っぷちの男が挑む、前代未聞の一発勝負
スペインの鬼才アレックス・デ・ラ・イグレシア(「気狂いピエロの決闘」)が、失業によって自信を喪失した“どん底の男”を襲う悪夢のような運命を描く。ブラックな笑いあり、油断禁物のサスペンスあり、ちょっぴりホロリとさせる家族愛ありと、イグレシア的なカオスが満喫できる一作に仕上がっている。
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