主人公は、テキサス州に住む6歳の少年メイソン。キャリアアップのために大学で学ぶと決めた母に従ってヒューストンに転居した彼は、そこで多感な思春期を過ごす。アラスカから戻って来た父との再会、母の再婚、義父の暴力、そして初恋。周囲の環境の変化に時には耐え、時には柔軟に対応しながら、メイソンは静かに子供時代を卒業していく。やがて母は大学の教師となり、オースティン近郊に移った家族には母の新しい恋人が加わる。一方、ミュージシャンの夢をあきらめた父は保険会社に就職し、再婚してもうひとり子供を持った。12年の時が様々な変化を生み出す中、ビールの味もキスの味も失恋の苦い味も覚えたメイソンは、アート写真家という将来の夢をみつけ、母の手元から巣立っていく―。
新着映画情報
『6才のボクが、大人になるまで。』
原題:Boyhood
配 給 : | 東宝東和 |
---|---|
公式HP: | 別ウィンドウで公式HPを表示 |
公開日: | 2014年11月14日 |
映画館: | TOHOシネマズ シャンテほか全国ロードショー |
パトリシア・アークエット |
監督:リチャード・リンクレイター |
2014/アメリカ/英語・スペイン語/PG12 |
すべての瞬間に、「大切」が宿ってる。
「恋人までの距離(ディスタンス)」から始まるビフォア・シリーズで知られるリチャード・リンクレイター監督最新作。2014年、第64回ベルリン国際映画祭銀熊賞(監督賞)をもたらした本作は、6歳の少年メイソンとその家族の変遷の物語を、同じ主要キャストで12年に渡り撮り続けた画期的なドラマ。劇中にはイラク戦争やオバマ大統領の誕生といったアメリカ史を彩る出来事も盛り込まれているが、主に時代を表すのは、メイソンがいじるゲーム機やハリー・ポッター・シリーズの巻数。サブカルチャーに託して時の流れを物語る演出によって、日常に根差して人生を語ろうとするリンクレイターらしいこだわりが窺える。あどけない少年から凛々しい青年へと成長していくメイソンを演じたのは、12年前にリンクレイターがオーディションで見出した逸材、エラー・コルトレーン。さらに、メイソンの母親役のパトリシア・アークエット、父親役のイーサン・ホーク、姉役のローレライ・リンクレーターも、12年に渡りそれぞれの役の変化と成長を演じた。
©2014 Boyhood Inc./IFC Productions I, LLC. All rights reserved.